結論

結論

コンバージェンスクロマトグラフィーは従来の液体クロマトグラフィーやガスクロマトグラフィーと置き換わる手法ではありません。むしろ、その他の分離手法を補完するように設計されています。

ACQUITY UPC2 システムに加えた改良により、CO2 を多く含む溶媒に用いる分離の頑健性と再現性が高まり、その他の分離手法のようにルーチンに使用できるようになりました。

CC では、順相 LC と同じ溶離範囲を利用します。一方、この手法の柔軟性により、C18 などの従来の逆相カラムも一部使用可能であり、親油性の高い化合物の分析において逆相 LC と同様の保持特性が得られます。このような幅広い選択性は CC の明らかな利点です。

まとめると、逆相 LC と CC の分析能力は全化合物中 80~ 85% で重複しています。これに加え、CC では現在の順相 LC で分析できるありとあらゆる化合物も分析できです。CC ではキラル化合物、立体異性体、ジアステレオマーを分析できます。基本的に、有機溶媒に溶解する化合物であれば何でも CC で分析できる可能性があります。順相 LC とは異なり、CC はグラジエントに適合し、紫外線(UV)検出器、フォトダイオードアレイ(PDA)検出器、エバポレイト光散乱(ELS)検出器、さらに現在広く使用されているさまざまな質量分析計にも適合します。

CC の主な移動相はカーボンニュートラルな CO2 であるため、順相 LC の移動相に必要な有害な溶媒の使用が低減します。また、CO2 が移動相の主成分であるため、順相 LC で見られる固定相による水の吸着に起因する結果のばらつきが見られません。

さらに、CO2 は非極性のヘキサン/ヘプタンから極性のメタノールや水/アルコール混合液までさまざまな溶媒と混和し、サンプル前処理ステップなしで直接注入できるさまざまなサンプル希釈液に適合するため、CC によりラボ運営が飛躍的に効率化します。

コンバージェンスクロマトグラフィーは、さまざまな分離上の課題や多種多様なアプリケーションに対する回答です。

コンバージェンスクロマトグラフィーと ACQUITY UPC2 システムの詳細については、www.waters.com/upc2 をご覧ください。

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