Empower ベースのシステムサービス
Empower ソフトウェアを用いて生産性を最大化し、システムのコンプライアンスを確保する
装置のソフトウェアシステムの適格性評価は多くのリソースを費やす可能性があり、正しい専門知識と技術がないと、リスクに晒される可能性があります。
ウォーターズコンプライアンスサービスチームと協力して、内蔵の Empower SystemsQT(適格性評価ツール)を活用してクロマトグラフィー装置における Empower クロマトグラフィーデータシステム(CDS)の適格性評価を合理化し、装置ソフトウェアシステムを効率的に適格性評価およびメンテナンスすることで、生産性が最大化するとともに査察対応が改善します。ウォーターズのサポートにより、クロマトグラフィーシステムの適格性評価を加速し、使用しているシステムが意図通りに機能して質の高い結果を確実に生成するとともに、データインテグリティと結果の完全なトレーサビリティーを確保して査察イベントに対応します。
超高速液体クロマトグラフィー(UPLC)/超高速高分離液体クロマトグラフィー(UHPLC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、ガスクロマトグラフィー(GC)の各システム用の自律的 Empower SystemsQT ツールを使用し、社内のサービスチームや計量計測チームと協力して、自動システム適格性評価を実施します。Empower SystemsQT を使用することで、コンプライアンス関連のコストを削減し、システムの生産性と社内リソースを最適化して、コンプライアンス作業の頑健性を高めることができます。
概要
- ウォーターズコンプライアンスエキスパートによる適格性評価サポートにより、コンプライアンスリスクを軽減し、ラボの効率的な運営を維持
- 内蔵の Empower SystemsQT により、システムソフトウェアの性能を効率的に検証し、据付時適格性評価(IQ)および運転時適格性評価(OQ)を自動化
- 全体的なシステムレベルのコンプライアンスをより正確に表示し、査察に対応した安全な適格性評価データをいつでも取得できる
- ほとんどの手動計算が不要になるため、人的ミスの可能性が低減し、システムレベルのテストをより迅速かつ簡単に行えるようになる
- 適格性評価のためにシステムをオフラインにする時間を約半分に短縮し、複数のシステムを一度に適格性評価して、ラボのダウンタイムを短縮する
- 社内のサービスチームや計量計測チームが、自律的 Empower SystemsQT を使用して、社内で自動システム適格性評価を実施できる
- 従前規則 21 CFR 211.68 および 211.160 などの規制に適合する上、コンプライアンス対応の適格性評価データ(21 CFR Part 11 に適合)、使用している CDS に保持されるオリジナルデータ(21 CFR 211.180 に適合)、レビューおよび承認のための完全なデータ(21 CFR 211.194 に適合)を取得する
推奨用途:据付時およびそのライフサイクル全体にわたる、装置の Empower CDS の性能の適格性評価および検証。
機能ヘッダー
適格性評価への調和のとれたアプローチが実現
Empower SystemsQT は、Empower クロマトグラフィーデータシステム(CDS)に組み込まれており、実際に使用される方法でシステムを適格性評価する独特のプロセスが使用されています。これにより、Empower ソフトウェア制御下のウォーターズ製とサードパーティ製のクロマトグラフィー装置の据付時適格性評価(IQ)、運転時適格性評価(OQ)、およびシステムレベルの性能試験を管理できます*。
リスクの低減とデータインテグリティの維持
ウォーターズコンプライアンスエキスパートが、今日の複雑な規制要件に適合し、データインテグリティを確保すると同時に、21 CFR Part 11 および 21 CFR Part 211.60、211.68、211.80(d)、211.94(a) への適合を維持するお手伝いをします。面倒な外部のスプレッドシートやサードパーティ製ソフトウェアを使用することなく、すべての関連規制に準拠し、査察に対応した適格性評価データへのアクセスが簡素化します。完全に安全なデータ環境で適格性評価結果を簡単にトラッキングおよびトレンド分析するオーディットトレイルとメソッド変更管理により、生産性が向上します。人的ミスのリスクが低減し、システムのライフサイクル全体にわたって質の高いデータが得られることが多くなります。
Empower CDS で一貫した結果が得られることの実証
CGMP に関する米国食品医薬品局の従前規則、Title 21 CFR 211.68 によると、規制対象製品の検査に使用するコンピュータシステムは、適切な性能を保証するために定期的に検証する必要があります。Empower ソフトウェア SystemsQT は、適切なファイルがインストールされ、変更されたり破損したりしていないことを示す文書証拠を提供し、コンピュータハードウェアおよびレポート生成の計算精度を実証するように設計されています。この試験は、使用目的に特化したコンピュータソフトウェア検証を置き換えるためのものではなく、お使いの Empower CDS が据付時および連続使用後に一貫した結果を提供できるかどうかを明らかにするためのものです。
自律的アプローチで社内チームと協調する
Empower ソフトウェアと Empower SystemsQT を使用することにより、自動化された完全システム検証を通じて、全体的なシステムレベルのコンプライアンスのより正確な表示が得られる自動システム適格性評価を社内で実施します。このツールでは、UPLC/UHPLC、HPLC、GC の各システムが実際に使用されている方法でシステムを検証し、適格性評価を自動で実行します。Empower ソフトウェアでは、人による操作を最小限に抑えて、取り込み、解析、レポート作成、アーカイブなどのデータ解析を管理することで、トレーサビリティーや転記のミスを最小限に抑えます。
ウォーターズのフィールドサービスエンジニアがユーザーに代わって適格性評価を実施することもできますが、このツールを使用することで、適格性評価を自律的に行わせることができます。社内のサービスチームや計量計測チームが、自律的 Empower SystemsQT を使用して、複数のウォーターズシステムおよび Agilent システムのアプリケーションを実施して合理化することができます*。 自律的 Empower SystemsQT を使用すると、Empower ソフトウェアがデータプロセス全体を管理するため、コンプライアンス関連コストを削減し、システムと社内サービスリソースの生産性を最適化し、コンプライアンス作業の頑健性を向上できる可能性があります。
*適格性評価対象システムには、Waters ACQUITY UPLC システム、Waters PATROL UPLC アナライザー、Waters Alliance HPLC システム、Waters Arc システム、Waters ACQUITY UPC2 システム、Waters e-SAT/In モジュール、Agilent 1260 HPLC システムおよび 1290 UHPLC システム、Agilent 7890 GC システムが含まれます。