Empower クロマトグラフィーデータシステム(CDS)
ラボの共通言語でクロマトグラフィーのレベルを上げる
クロマトグラフィー試験結果の収集、管理、レポート作成の方法を簡素化することが、ラボの効率を高めるために重要です。Empower クロマトグラフィーデータシステム(CDS)は、変化し続ける質、ビジネス、ラボのニーズを満たす柔軟な機能によって、最も厳しい規制、ネットワークの課題に対処できるように設計されています。
Empower CDS が提供する先進的なデータ取り込み、管理、解析、アナリティクス、レポート作成の機能は、ラボ全体をより効率よく安全に運用するのに役立ちます。単一のワークステーションから企業規模のネットワークまで簡単に拡張でき、ユーザーは、ラボでも、オフィスでも、さらにはリモート環境でも作業することができます。Empower CDS はデータをトレースすることができ、お客様の最も重要な資産であるデータを完全に管理できます。
概要
- 組み込まれたリレーショナルデータベースを使用してクロマトグラフィーデータの保存および読み込みを行い、検索条件をカスタマイズすることにより、データの取得が簡素化する
- Empower CDS の ApexTrack アルゴリズムを使用して、時間を節約し、手動解析を減らして、より精密なピークの波形解析を行う
- ウォーターズの高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、UHPLC、UPLC の各システム、およびウォーターズ以外の HPLC、ガスクロマトグラフィー(GC)、フォトダイオードアレイ検出器(PDA)、質量分析(MS)の各システムを容易に管理できる
- ウォーターズの質量検出器または Waters ACQUITY UPLC PDA 検出器を使用して、より高度な検出機能を得る
- 最も現代的で安全かつ高可用性の企業のアーキテクチャーに適合する Empower CDS のスケーラブルなモジュラーアーキテクチャーを使用することで、単一のワークステーションからエンタープライズ規模のシステムにシームレスに拡張できる
- 溶出試験、分析法バリデーション、化学構造式、およびポリマー分析やサイズ排除分析などのアプリケーションを導入できる
推奨用途:クロマトグラフィー分析データの高度なデータ取り込み、管理、解析、レポート作成、配布。
機能ヘッダー
ユーザーに固有のインターフェースオプション
Empower ソフトウェアにより、UPLC/UHPLC、HPLC、LC-MS の各システムの使いやすさが根本的に変わります。タスクやユーザーのスキルレベルと無関係に、ユーザーのラボ向けに設計された固有のインターフェースオプションを備えています。ユーザーがログインすると、適切なワークフローを提供するアプリケーションが提示されます。ユーザーは、権限があれば、現在のタスクに適した別のソフトウェアインターフェースを選択することができます。
以下の 3 つの Empower ソフトウェアアプリケーションをご利用いただけます:
- クイックスタート - 単一画面でアクセスして、データを収集、解析、レポートします。ウィザードを使用してメソッドをセットアップし、アッセイを実行します。装置制御、プロットされたデータのリアルタイム表示、生データの表示、ツールにアクセスしてレポートをカスタマイズして印刷するなど、1 つの画面から Empower 環境全体をナビゲートできます。
- プロフェッショナル - 上級ユーザー、システム管理者、または全面的な制御が必要なユーザーが、すべてのソフトウェア機能にアクセスできます。
- オープンアクセス - メソッドおよび分析する必要があるサンプルの数を選択し、マウスをクリックするだけで開始できます。クロマトグラフィーの経験は必要ありません。
データ分析に最適
Empower ソフトウェアにより、データ分析ワークフローが改善され、ラボ全体での情報共有が促進されて、以下のことを行えます。
- ショルダーピークを確実に検出 - ApexTrack はショルダーピークを効果的に検出して波形解析します。これにより、ノイズの多いベースラインや傾いたベースラインにおいて、低レベルのピークをより確実に検出できるため、より少ない手動操作でより正確な結果を得ることができます。
- 自動カスタム計算 - シンプルにウィザードを使用して、平均値や %相対標準偏差(RSD)などのパラメーターを設定します。一度計算を設定すると、Empower ソフトウェアはデータの解析時に自動的に答えを判定するため、データの転送、スプレッドシートの操作はもはや不要で、転送ミスは発生しなくなります。
- 優れた情報共有 - 結果とレポートが同じデータベースに保存されるため、世界中の同僚と情報を簡単に共有できます。データの取り込みや解析を行った場所に関係なく、ラボ、装置、プロジェクト全体にわたってまとめたサマリーレポートを作成できます。PDF 作成やレポートの電子メールでの送付、メソッドと情報の電子的配布、リモートサイト間での情報へのアクセス、結果のレビューおよび電子的承認を行えます。
- 情報への迅速なアクセス - Empower CDS に組み込まれているリレーショナルデータベースにクロマトグラフィーの結果を保存することにより、手動での情報トラッキングや文書化を行うことなく、すべてのメタデータが自動的にリンクされます。また、レビューの質問や査察に備えて、十分な準備ができます。関連する検索語とユーザーの作業の自動タイムスタンプを使用して、データを迅速かつ簡単に検索でき、フラットファイル環境、使いにくい命名規則、手動メソッドや結果のバージョン管理は不要です。
重要なクロマトグラフィーデータを迅速に確認して、ラボのリソースを最大化
Empower laboratory analytics では、きわめて重要なクロマトグラフィーの性能に関するデータが、見やすいグラフィカルなダッシュボードに整理して表示されるので、ユーザーはデータ収集ではなく、最も重要な主要情報の解釈に集中できます:
Empower laboratory analytics には、システムサマリー、システム使用状況、プロジェクト使用状況分析、メソッド分析など、さまざまなあらかじめ構築されたダッシュボードが用意されています。これらの一目瞭然のダッシュボードにより、ラボのリソースの使用状況を、手間のかかる手動作業を行わずに素早く正確に判定できます。これらのダッシュボードを活用して、ラボの効率を上げるために必要な改善事項を、根拠に基づいて決定できます。
Empower laboratory analytics を使用すると、システム稼働率を最大化し、リソースをより適切に管理することができます。トレーニングのニーズ、ワークフローに影響するエラーメッセージ、頑健でない解析メソッドを迅速に特定できます。Empower ソフトウェアを使用することで、ラボの資本投資をより適切に計画し、UPLC/UHPLC テクノロジーを使用して分析時間を短縮させる機会を特定することができます。
いつでもどこでもクロマトグラフィーシステムをモニターできる
Empower Mobile を使用すると、タブレットやスマートフォンから Empower ソフトウェアにワイヤレスでアクセスでき、どこにいてもラボの状況を簡単に把握することができます。
- ラボの効率を改善する
- リモートで結果を簡単に検索して共有する
- レポート承認のワークフローの迅速化
- システム管理タスクの運用コストを削減
- サンプルと移動相の廃液量を削減
分析者、マネージャー、システム管理者のいずれにとっても、このアプリケーションは使い勝手がよく、モバイルデバイスで動作するように特別に設計されています。これを使用すると、いつでもモバイルデバイスでシステムのステータスをモニターし、ルーチンのシステム管理タスクを実行でき、承認レポートをレビューできる上、他の優先事項を処理する柔軟性が得られます。
Empower Mobile は汎用性が高く、Apple の iPad や iPhone、Android のタブレットやスマートフォンで動作するように最適化されています。Empower Mobile は、ワークグループ構成またはエンタープライズ構成で、Empower ソフトウェアネットワークにインストールでき、すべて追加の費用はかかりません。