ACQUITY RDa 検出器
SmartMS を質量測定に活用
ACQUITY RDa 検出器で生産性を向上させ、データ信頼性を高め、ルーチンの精密質量ワークフローを簡素化できます。
コンプライアンス対応で使いやすい小型の ACQUITY RDa 検出器により、ラボ全体で労力を減らしつつ、スマートな高分解能の質量測定を容易に活用できるようになります。waters_connect ソフトウェアプラットホームで、オプションの TUV 検出器または PDA 検出器を搭載した ACQUITY UPLC I-Class PLUS と組み合わせることで、低分子ワークフローにおけるより情報に基づいた意思決定に必要な小型 LC-MS システムをラボに導入できます。
仕様
イオン化モード |
エレクトロスプレーイオン化(ESI) 堅牢性と信頼性を実現する調整不要の高性能 ZSpray™ デュアル直交大気圧イオン化エレクトロスプレーインターフェース。低拡散で信頼性の高い調整不要の内蔵プラグ・アンド・プレイプローブ |
質量分析計 |
高分解能、高安定性の Tof 質量分析計を搭載 |
真空システム |
空冷式スプリットフローターボポンプ 1 台とロータリーバッキングポンプ 1 台で構成される完全に自動化された差動ポンプ式の真空システム |
スキャン速度 |
1 ~ 20 Hz |
取り込みモード |
フルスキャン(MS) フラグメンテーションによるフルスキャン(データインディペンデント取得) |
質量範囲 |
ポジティブイオン:m/z 50 ~ 2000 または 400 ~ 7000 ネガティブイオン:m/z 50 ~ 2000 または 400 ~ 5000 |
質量測定精度 |
RMS 誤差 2.5 ppm 以内、ナトリウムおよびヨウ化ルビジウムの連続繰り返し測定とロックマス補正を使用して測定 |
質量スケールキャリブレーション精度 |
1 ppm 以内、m/z 50 ~ 2,000 の範囲で内部ロックマス補正を使用して測定 |
質量分解能 |
10,000 FWHM 以上、m/z 550 ~ 650 の一価のイオンで測定。装置は、自動設定およびキャリブレーションルーチンを使用して調整 |
ポジティブイオン MS 感度 |
強度 22,000 イオン/カウント/秒以上、150 pg/µL ロイシンエンケファリン + 500 pg/µL カフェイン + 100 pg/µL ペンタン溶液の m/z 556.28 のピークから測定 |
ネガティブイオン MS 感度 |
強度 13,750 イオン/カウント/秒以上、150 pg/µL ロイシンエンケファリン + 500 pg/µL カフェイン + 100 pg/µL ペンタン溶液の m/z 554.26 のピークから測定 |
クロマトグラフィーのダイナミックレンジ |
4 桁以上、リドカインの繰り返し UPLC 注入において m/z 235 のイオンをモニターして測定 |
規制当局の承認/マーク |
CE、CB、NRTL(CAN/US)、RCM |
ソフトウェア |
waters_connect ソフトウェアバージョン 1.9.12 でシステムがサポートされています。 |
ヘルスシステム |
ACQUITY RDa 検出器には、初心者でも熟練者でも一貫した結果を得られるように、自動装置セットアップおよびキャリブレーションルーチンが備わっています。ACQUITY RDa 検出器は、分析間の装置の性能をモニターして高品質のデータを確保し、結果の信頼性を向上させます。エラーが発生した場合、ソフトウェアは、エラーを修正するためのステップごとのガイダンスを提供する情報を表示します。 |
概要
- 正確で再現性の高い質量測定で得られた分析種を迅速に同定できる質の高いデータにより、日々の結果の信頼性が高まる
- インテリジェント診断機能により情報に基づく意思決定が実現し、必要に応じて問題解決のガイダンスが提供され、ダウンタイムが短縮するとともに、一貫した結果が確保されて意思決定が加速する
- コンプライアンス対応の小型システムは、ボタン 1 つで起動し、直感的なインターフェースを採用しているため、ラボでのトレーニング時間を削減でき、簡単な導入を実現する
- 高分解能の質量測定に直ちにアクセスできるため、高分解能測定を外注する必要がなくなり、時間、費用、生産性の効率が高められ、処理時間の短縮を達成できる
推奨用途:低分子ワークフローを使用するルーチン分析において、情報に基づいたスマートな意思決定が行える。
機能ヘッダー
SmartMS で精密質量測定を可能に
シンプルなコンプライアンス対応 SmartMS ソリューションにより、ラボの実績が高まり、効率と生産性が向上します。ACQUITY UPLC I-Class PLUS とオプションの TUV または PDA 検出器との組み合わせで使用する ACQUITY RDa 質量検出器は、waters_connect プラットホーム用に設計されており、低分子ワークフローを使用して情報に基づいたスマートな意思決定を実現します。
製薬 - クロマトグラフィーにおいて予期しないピークを検出した場合、迅速な特性解析を行うことで、開発の停滞を最低限に抑えます。
食品および環境 – 使いやすい精密質量 LC-MS システムで、食品の真正性評価を効果的に確立します。
天然物スクリーニング – 使いやすいエンドツーエンド型の頑健で信頼性の高いワークフローにより、MS の初心者でも結果を評価できます。
アカデミア – 精密質量測定に容易にアクセスできることで、インパクトの高い研究結果の発表につながります。
法医学 – 押収薬物サンプル分析にかかるラボの効率を加速し、包括的なスクリーニングを実現します。
業界の要件に適合
ACQUITY RDa 検出器は、医薬品の不純物分析や分解試験、食品・環境分野での食品真正性評価などの業界要件に最適です。ACQUITY RDa 検出器を使用すると、分析種を迅速に同定できるため、業界のワークフローにおいて、より多くの情報に基づいたデータ主導の意思決定が可能になります。
医薬品有効成分(API)の不純物プロファイリングは、医薬品開発における重要なパートです。API の安全性および品質を確認するには、分解経路や保存条件による医薬品への影響の特定が重要となります。SmartMS 対応の ACQUITY RDa 検出器により、広範囲の業務を行う多忙のラボで質の高い精密質量データセットを迅速に生成でき、信頼性の高いデータが得られます。
食品・環境分野では、食物がどのように栽培され、加工されて市場に持ち込まれるかに対する消費者の興味がますます高まっています。このため、規制当局による消費者保護に留まらず、食品事業者がブランドの評判を保つ要求が高まり続けています。ACQUITY RDa 検出器により、効率の高い UPLC 分離と SmartMS テクノロジー、直感的なソフトウェアによるデータ解析およびレビュー機能の強力な組み合わせが提供され、ラボでサンプル抽出物の汚染および/または偽装スクリーニングを行うことができます。
天然物スクリーニングの合理化
ラボにおいて天然物の分離物を迅速に同定するには、合理的なスクリーニングワークフローが必要になります。一方、治療効果があるとされる市販の天然物は、規制当局から義務付けられている厳密な特性解析と品質管理基準を実施する必要があります。
ACQUITY RDa 検出器を使用することで、研究者や製造者は、製品の分離物/抽出物の高精度なスクリーニングや、原材料の純度・汚染評価に関する規制基準の遵守のためのデータを、自信を持って生成することができます。これにより、シンプルなエンドツーエンドのワークフローを使用し、統合されたライブラリー検索機能を使用して、天然物を迅速に分析できるようになります。
ウォークアップ精密質量確認試験の簡素化
ACQUITY RDa 検出器と SpectralWorks の RemoteAnalyzer の組み合わせは、多忙な分析ラボに完全なウォークアップ精密質量確認ソリューションを提供します。
ACQUITY RDa 検出器の SmartMS テクノロジーと直感的な RemoteAnalyzer ソフトウェアを使用することにより、ウォークアップ質量測定を行う学術機関や業界の科学者は、低分子の精密質量確認試験のための有効なソリューションにアクセスできます。RemoteAnalyzer ソフトウェアは Web ベースのブラウザーで動作して、サンプル登録、取り込みの処理、レポート作成を行います。一方、管理者はシンプルなユーザーインターフェースで管理を行うことができます。