Progenesis QI
サンプル中の顕著に変化している化合物を逃さず発見
非常に直感的なメニューによってガイドされるワークフローを搭載した Progenesis QI ソフトウェアを使用して、サンプル中の顕著に変化している化合物を正確に定量および同定することができます。Progenesis QI ソフトウェアでは、対象化合物を迅速かつ客観的、確実に発見し、オミクス研究アプリケーション用に結果をエクスポートすることができ、データ分析の課題を克服するのに役立ちます。
Progenesis QI は装置プラットフォームに依存せず、.mzML や .mzXML などの汎用的な形式に対応しています。Progenesis QI の詳細については、www.nonlinear.com を参照してください。
概要
- LipidBlast、ChemSpider、Elemental Composition、Metlin、またはウォーターズの検索エンジン MetaScope を使用して、化合物データを柔軟に検索
- 精密質量、MS/MS フラグメント、同位体分布、RT、CCS などの複数の検索パラメーターを使用して、偽陽性同定を低減
- SDF データベース、および化合物詳細への埋め込み Web リンクから、化学構造を含む同定結果をインポート
- Anova の p 値、変動率、出力などが大幅に変化する化合物を迅速に検出
- 化合物存在量プロファイルのグラフを使用して、化合物の相対存在量を視覚化
- 包括的なデータエクスポートオプションにより、結果を他のバイオインフォマティクスプラットフォームで簡単に解析
- 化合物の定量および同定に使用する化合物の付加イオンデコンボリューションをレビューおよび編集
推奨用途:LC-MS データ分析で、対象化合物を迅速かつ客観的、確実に発見する。
機能ヘッダー
強力な視覚化で複雑なデータを解明
Progenesis QI の重要な特長の 1 つは、その高度にグラフックで魅力的なデータ表示です。データを完全に視覚化し理解することにより、実施した測定の信頼性がさらに向上します。保持時間、m/z、ピーク強度の 2 次元表示であるイオン強度マップ、さらに MS およびクロマトグラフィー表示により、すべてのサンプルに対して、自動アライメント、ピークピッキング、化合物付加イオンのデコンボリューションの品質が保証されます。
高精度な化合物の定量
Progenesis QI は、イオン強度の総和に基づく、正確さと精度の両方に優れた化合物測定を提供します。化合物の付加イオンは自動的にデコンボリューションされて、利用できるすべてのデータから正確な定量を提供します。定量に続き、複数のグループにわたって統計的に有意な存在量の変化がある化合物を同定できます。複数のグループの多数のサンプルを調査できるだけでなく、単一の実験で複数の比較を行えるように設計することも可能です。解析結果として、詳細な特性解析を行う対象化合物のリストが得られます。
複数の検索パラメーターを用いた、信頼性の高い化合物同定
Progenesis QI では、ウォーターズの革新的な Metascope 検索エンジンを使用して、ニュートラル質量、同位体分布、クロマトグラフィー保持時間だけでなく、MS/MS フラグメントデータおよび衝突断面積 (CCS)の測定にも基づいて、化合物を検索して同定することができます。これらの追加パラメーターにより、データベース検索の特異性および正確な化合物同定の可能性が大幅に向上します。
対象化合物をより簡単に見つける
化合物の同定は、現在でも低分子オミクス実験における主なボトルネックの 1 つです。これに対処するため、当社は、対象化合物同定の可能性を高める多様なデータベースへのアクセスを提供しています。以下を含む柔軟な化合物検索データベースをご利用いただけます。
- .SDF フォーマットのあらゆるデータベース
- .CSV フォーマットのインハウスデータベース
- Metlin データベース
- 英国王立化学会データベース(ChemSpider プラグインを使用)
- Lipidblast データベース
- アメリカ国立標準技術研究所(NIST)MS ライブラリーおよび MS/MS ライブラリー
Progenesis QI に含まれている以下の統計ツールを使用して対象化合物を見つけることもできます。
- ANOVA
- 主成分分析 (PCA)
- 階層的クラスタリング
EZInfo 3.0(Umetrics)とのシームレスな統合を介して高度な統計を活用し、教師あり分析や S-プロットなどの機能を利用することもできます。
ボトルネックを減らし、ワークフローを効率化する
Progenesis QI のメニューによるガイド付きワークフローにより、ソフトウェアの実験手順をスムーズに進めることができます。必要に応じて、自動化ルーチンを使用することにより、さまざまなステージをシームレスに実行し、夜間や週末に操作なしデータ解析を行う機会を最大限に利用できます。Progenesis QI を使用することにより、以下が可能になります:
- 自動レファレンス分析の選択およびピークアラインメント
- ピークピッキングおよび正規化の自動化
- .CSVおよび .SPL ファイルからの自動的な実験計画
- 化合物同定までのすべての段階の自動化が可能
オミクス実験の効率化は、発見のリストの解釈(観察された変化の背後にあるバイオロジーは何か)でのボトルネックを減らすことから始まります。この問題に対処し、オミクスのディスカバリーデータから最大の価値を抽出する一つの方法は、パスウェイ解析です。Progenesis QI は、スピーディかつ容易にサードパーティーのパスウェイ解析プログラムと接続するエクスポートツールを提供します。