NuGenesis SDMS
ラボ、研究者、装置を統合
今日のテクノロジーの進歩により、分析ラボで生成される実験データの量は指数関数的に増加しています。データを収集、解析、配布する機能は、科学主導型の組織が長期的に成功するための基盤です。
NuGenesis 科学データ管理システム(SDMS)は、自動データレポジトリーであるとともに NuGenesis ラボ管理システム(LMS)の基盤であり、世界中の何百という企業の科学データの管理を最適化します。NuGenesis SDMS は、GLP、GxP、cGMP、および 21 CFR Part 11、サーベンス・オクスリー法、EPA の Cross-Media Electronic Reporting and Record-Keeping Rule(メディア間電子報告及び記録規則、CROMERRR)などのさまざまな規制に対応してデータを管理する手助けをします。
NuGenesis SDMS は、装置、科学者、外部ソースによって生成された多様なデータを、一元化したデータレポジトリーに自動的にインポートします。情報はすぐに検索、レビューおよび通信することができ、研究者やチームメンバーの間で容易に共有できます。これらの情報に即座にアクセスできるため、共同作業の強化、業務の効率化、意思決定の改善が実現し、最終的に製品の開発および出荷が加速します。
概要
- ライフサイクル全体にわたってデータを管理
- 装置と科学者からすべてのデータを取得
- プロトコル/プロジェクト毎にインデックスを作成
- 重要なデータを即座に検索および表示
- 選択したデータを NuGenesis LMS や他のソフトウェア(Microsoft Office、LIMS、ERP など)に送信
推奨用途:装置、科学者、外部ソースによって生成された多様なデータを、一元化したデータレポジトリーに自動的にインポートする。
機能ヘッダー
データのキャプチャーとアーカイブ
NuGenesis SDMS により、ラボのデータが作成または変更されるとすぐに、それらを正確かつ自動的にキャプチャーし、インデックスを付け、規制対応環境で安全に保管することができます。NuGenesis SDMS を使用して、以下を管理できます:
- 装置が生成するレポートの実際の内容を含むデータの印刷
- スペクトル、クロマトグラムなどの生データファイル
- 科学アプリケーションおよびビジネスアプリケーションからの文書ファイルおよび印刷されたレポート
- Microsoft Windows、UNIX などの様々な OS で生成されたファイル
- IUPAC JCAMP-DX などの国際的に標準化されたデータフォーマットに変換されたデータ
- 長期的なデータ保管、廃棄、訴訟ホールド
情報の検索、取り出し、再利用
NuGenesis SDMS は、サーバーやプロジェクトをスキャンし、新たなデータを取得する際にメタデータを自動的に抽出します。このプロセスの間にデータベースにインデックスが構築され、サーバー、プロジェクト、データの種類にわたって素早く簡単に検索を行うことができます。
様々なデータの種類に応じて情報を表示し、結果を元のアプリケーションへ復元します。表示されたデータを手動レビューや計算に再使用することも、ソフトウェア内に組み込まれているツールやテンプレートを使用して、再使用のプロセスを自動化することもできます。NuGenesis SDMS の高度な検索フィルターと取り出しツールを使用して、以下を行えます。
- 印刷されたレポート、グラフ、表、またはチャートに含まれているテキストを検索する
- 異なるソースからの複数のレポートを同時に表示する
- ソースアプリケーションを使用せず、複数の形式で分析データを瞬時に表示する
- 記録に電子署名と注釈を付け、追加のファイルを添付する
- さらなる分析のために装置データを簡単かつ効率的にリストアする
情報の電子的シェア
NuGenesis SDMS はレポートやデータをダイナミックにリンクできるため、容易に情報を電子的にシェアすることができます。印刷されたレポートからテキスト、表またはグラフィックを選択し、NuGenesis LMS またはその他のアプリケーションに転送して、サマリーレポートを作成することができます。他のアプリケーションに転送されたデータに自動的に埋め込まれているハイパーリンクを使用して、元のデータへのトレースも維持されます。
既存のシステムとのシームレスな統合
NuGenesis SDMS は、すべての装置ソフトウェアおよびデータエクスポートソースへの単一のインターフェースを提供し、単独で、または LIMS、ERP、ELN、専用の分析アプリケーション、可視化プログラムなどの既存のシステムと連携して機能します。NuGenesis SDMS は、単一のラボから企業全体まで、既存の IT インフラストラクチャーに大きな変更を加えることなく拡張することができます。
文書化とワークフローの橋渡しをする
NuGenesis Connectors は、設定可能なユーティリティーであり、ラボの分析装置と SAP のようなビジネスシステムアプリケーションの間を双方向にリンクすることができます。これにより、試験依頼、標準操作手順(SOP)、製品仕様、テスト結果などの情報をシームレスにやり取りすることが可能となります。NuGenesis Connectors により、以下のことが行えます:
- 紙の処理および手動転記を削減する
- 文書およびデータの包括的なトレーサビリティを達成する
- データの共有と連携がより簡単になる
- 品質検査における無駄とばらつきを最小限に抑える
- 標準の分析レポートおよびカスタマイズした分析レポートの作成
- 仕様通りの製品をより迅速に出荷する
ベンダーに依存しない分析データの表示
NuGenesis SDMS には Waters InSpector ソフトウェアが搭載されています。これはベンダーに依存しないデータ表示ツールであり、分析装置の生データファイルの視覚化と、分析情報の共有が可能になります。一般的に使用されている分析手法(例えば光学分光法、NMR、MS、クロマトグラフィー)からのデータを、どのコンピューターのデスクトップでも表示することができます。
InSpector ソフトウェアの主な分析機能には、以下が含まれます:
- 単一のスペクトルから 3D データ(画像だけでなく)まで、あらゆる種類の分析データを表示する
- NMR、MS、LC-MS、IR、UV/Vis、蛍光、クロマトグラフィーおよびハイフネーテッド実験などの分析手法や、化学構造式などがサポートされている