2 つのパワーを結集：NuGenesis SDMS および Empower CDS

サーバーの性能を最大化しながら、データ容量を管理

高度な分析システムによって大量のデータが生成されることから、ディスク領域を増やすためのコストが膨大になってきています。レビューおよび承認済みの結果をより低コストの外部ストレージメディアに移動して、ディスク領域を解放することは、Empower CDS サーバー内の高速ストレージメディアへの投資を最適化するための一般的なアプローチです。

通常は、クロマトグラフィーデータの分析や再分析が必要な期間の長さによって、Empower CDS サーバー上でデータがアクティブな状態になっていることが必要な期間が決定されます。そのため、科学者は数日、数ヶ月、数年にわたってアクティブに結果を解析またはレビューする必要があるのかどうかという、避けることのできない疑問にしばしば直面しています。

NuGenesis ラボ管理システムの科学データ管理システム（SDMS）を使用することで、ほとんど使われていないプロジェクトの、検索可能なアーカイブを作成するプロセスが自動化されます。これにより、データ容量をリアルタイムで管理し、サーバーの性能を最大化することができます。

プロジェクトの検索とリストアが容易に

Empower ソフトウェアで多くのシステム管理者やユーザーがデータをアクティブにしたままにしてきた主な理由は、検索可能性とデータリストアの難しさです。一方、NuGenesis LMS を使用すると、サンプル名、取り込み日、化学者名など、わずかなレファレンス情報を使用して、アーカイブされたプロジェクトを迅速に探し出して、リストアすることができます。

NuGenesis LMS では、アーカイブプロセス中にすべての Empower ソフトウェアプロジェクトとデータの種類をスキャンし、プロジェクトとサンプルから重要な情報を自動的に抽出して、迅速に検索できるインデックス付きデータベースカタログを構築します。

NuGenesis LMS の一元的なインストールにより、データとレポートの両方の検索機能とアクセス性も向上します。ユーザーは、Web ベースのアプリケーションを使用して情報を参照・検索したり、レポートデータを再利用してライブクロマトグラムを表示してから、プロジェクトをサーバーにリストアすることを決定できます。

完全なトレーサビリティーとシステム検証により、プロジェクト管理を再定義

NuGenesis LMS の高度なアーカイブロジックにより、Empower プロジェクトを容易に管理できます。ロジックには完全な追跡機能があり、システム検証機能も強化されています。この高度なアーカイブソリューションには以下のものがあります。

• 1 台から複数台の Empower ソフトウェアサーバーにおけるプロジェクトアーカイブプロセスの一元管理
• 事前に定義したルールに基づく、プロジェクトアーカイブプロセスの自動スケジューリング
• プロジェクト削除前のアーカイブ自動検証
• 外部記憶媒体での長期的なアーカイブ
• 化学構造式やクロマトグラムに基づく、アーカイブ済み Empower プロジェクトの検索

完全に設定可能な NuGenesis LMS は、既存の IT インフラに大きな変更を加えることなく、単一のラボからグローバル企業まで拡張でき、ラボの完全なペーパーレス化への第一歩になります。

電子レポートの可用性を拡張することで、より多くの成果を達成

NuGenesis LMS はウォーターズ独自の Print Capture テクノロジーを採用しています。これにより、作成または変更から数分以内にすべてのレポートが正確かつ自動的に保存され、すべての内容が一元的に管理されます。レポートのキャプチャーが自動的に行われるため、ワークフローを変更する必要はなく、組織および IT インフラの適切なポリシーに準じて、権限のあるユーザーが利用できます。Empower CDS では、電子署名機能を利用して、QA 部門や管理部門による科学的レビューのために NuGenesis LMS にレポートが送信され、規制当局への電子的な提出も容易になります。さらに、電子署名されたデータパッケージ全体の電子的レビューと電子署名が NuGenesis LMS に保管されます。