Empower 分析法開発ツール

Empower Method Developer アプリケーションを用いたスクリーニングの簡素化

低分子に関する分析法開発を迅速に行う必要がある場合（特に研究開発）、Empower Method Developer アプリケーションを、特定の Waters HPLC システムや UPLC システム、および事前定義されたウォーターズのケミストリーと組み合わせて使用することで、カラムおよび移動相に関するガイダンスが得られ、有用な分析法をより迅速に作成することができます。このアプリケーションにはトレーニングの時間が不要であり、手動のキーボード操作にかかる時間が最大 99% 短縮します。

分析法の作成、データの分析および解析、複数の実験条件で得られた結果の比較など、従来は手動で行っていたステップが、事前にプログラムされたスクリーニング条件を使用して完全に自動化されました。固定要因と事前設定された合否基準を活用して、最適なカラムと条件、並びに移動相とパラメーターを選択することで、低分子の分析法開発が簡素化します。

Empower サンプルセットジェネレーターでエラーを低減

Empower サンプルセットジェネレーターを使用することで、Empower ソフトウェアで取り込みメソッドを作成する際に行うクリックの回数を減らすことができます。このアプリケーションにより、装置メソッド、メソッドセット、サンプルセットメソッドの作成が簡素化されます。定義した変数により、頑健性試験の効率が高まります。実験の作成を自動化することにより、人的ミスがなくなるだけでなく、分析法開発のクオリティ・バイ・デザイン（QbD）アプローチも容易に行えます。

Empower システム適合性を使用した分析法の性能の計算の自動化

Empower システム適合性オプションを使用することで、分析法の性能特性の検証効率が高まります。ピーク間の USP 分離度（USP Rs）、ピークテーリング、保持時間、相対標準偏差（%RSD）などの自動的に生成されたパラメーターを利用して、使用している分析法が、試験で定義された必要な分離基準を満たしているかどうか評価することができます。

Empower ソフトウェアは、分析法が定義した範囲外で動作している場合に、直ちにフラグを付けて視覚化するようにセットアップできます。性能特性に関するトラッキング、トレンド分析、統計分析を行って、使用している分析法が期待どおりの性能を発揮することを確認し、これらの Empower ソフトウェアツールを使用して継続的な分析法の性能モニタリングを行います。

Empower 分析法バリデーションマネージャーを使用した分析法のバリデーションワークフローの合理化

分析法のバリデーションは、時間のかかる手動プロセスであり、これによってラボ全体の生産性が低下する可能性があります。Empower 分析法バリデーションマネージャー（MVM）は、プロトコルの計画作成から最終レポートまで、クロマトグラフィー分析法のバリデーションを自動化および簡素化するワークフローベースのソリューションです。このソリューションでは、バリデーションプロセス中のステップの多くをなくすことで、分析法のバリデーションにかかる時間とコストを 80% も削減できます。

Empower MVM により、Empower ソフトウェア内ですべての結果の計算と統計的計算を行うことで、ラボの生産性と規制準拠が向上し、時間のかかるスプレッドシートへのデータの転記が不要になって、転記ミスやセキュリティーに関する懸念が解消します。Empower MVM を使用することで、継続的なバリデーション試験の状況を速やかに確認し、個々のバリデーションパラメーターがプロセスのどこにあるかを把握できるとともに、データが分析法のバリデーション要件に準拠しているかどうか簡単に判断し、結果が仕様の範囲内であることを確認することができます。