ACQUITY UPLC I-Class/Xevo TQ-S micro IVD システム
検査結果がより良い医療に変換する、再現性のある定量データ
特に臨床ラボに大きな装置を置くスペースがない場合は、広いダイナミックレンジにわたって低レベルでの定量を一貫して行うことは困難です。Waters ACQUITY UPLC I-Class/Xevo TQ-S micro IVD システムでは、正確で一貫した低濃度での定量を行える超高性能が、すべてコンパクトな設計で実現されています。
LC-MS/MS 分析を使用することで、複雑な体液サンプルの分析において、従来の手法にはない選択性、感度、機能的汎用性がラボに備わります。Waters ACQUITY UPLC I-Class/Xevo TQ-S micro IVD システムは、そのコンパクトな設計、Xtended Dynamic Range(XDR)検出器、革新的なタンデム四重極型質量分析法により、スペースが小さくサンプルが大きいという課題がある場合に最適です。
概要
- コンパクトなシステムを使用して、複雑な体液サンプルマトリックス中に含まれる低濃度分析種の再現性のある頑健な検出を実現
- より多くの分析種を、正確で迅速かつ確実に、高い取り込み速度で定量
- Waters Xtended Dynamic Range(XDR)検出器を使用して感度と最適な分析法移管を実現
- ウォーターズの RADAR テクノロジーを使用して、分析法開発を最適化し、複雑なサンプルを十分に理解する
- 臨床ラボにおいて、選択性、感度、汎用性の高い LC-MS/MS 分析を利用する
- ウォーターズの LC-MS/MS IVD システムを使用して、医療機器に関わる国際品質基準への準拠を保証
推奨用途:臨床ラボ環境における低濃度分析種の定量に最適。
強力でコンパクトな設計による、信頼性の高い IVD 性能
ACQUITY UPLC I-Class/Xevo TQ-S micro IVD システムの ZSpray ジオメトリーによる信頼性の高い性能により、中性分子を効果的に除去するとともに、イオンをサンプルコーンを通して質量分析計に引き込みます。Xevo TQ-S micro は、最新の臨床ラボにおける高いサンプルスループットと複雑なマトリックスという課題に対処できる、Waters StepWave イオンガイドを備えています。
ACQUITY UPLC I-Class/Xevo TQ-S micro IVD システムでは、中性イオンおよびガス負荷が受動的に除去されて透過が促進されると同時に、イオンが質量分析計に能動的に運ばれ、感度と頑健性が向上します。Xevo TQ-S micro は、設置面積が非常に小さく、十分な機能を備えた、業界をリードするコンパクトな設計が特徴です。
高感度条件下でのデータポイントのより高速な取り込み
ACQUITY UPLC I-Class/Xevo TQ-S micro IVD システムでは、SpaceWire テクノロジーを採用した Xccelerated Ion Transfer(XIT)エレクトロニクスを使用して、性能を損なうことなく、極めて高速にデータを取り込みます。次世代 T-Wave コリジョンセルでは、クロストークを大幅に低減し、影響を受けない強度を維持しつつ、毎秒 500 のマルチプルリアクションモニタリング(MRM)チャンネルを取り込むことができます。強化された MS フルスキャン速度機能(最大 20,000 Da/秒)により、MS フルスキャンと MS/MS 取り込みモード(RADAR および PIC)の間で迅速に切り替えると、デューティサイクルに対する影響が低減します。
さらに、高速極性切り替えにより、陽イオン性化合物および陰イオン性化合物を 1 回の注入で完全にカバーすることができます。すべての臨床ラボにおいて信頼性の高い定量のために再現性のある質の高いデータが必要とされていることから、このような速度で性能を維持することが特に重要です。独自の XDR テクノロジーにより、検出下限での使いやすさが向上する高度の Xtended Dynamic Range(XDR)検出器を使用することで、分析法移管がさらに容易になります。
臨床 LC-MS/MS 分析法開発におけるサンプルの複雑さを完全に理解する
RADAR テクノロジーを使用することで、フルスキャン(MS)データと MRM(MS/MS)データの両方を同時に取り込むことができ、定量分析法の大きな課題を克服することができます。これにより、目的の分析種にターゲットを絞った分析を効率的に実施し、同じ注入において予期しない分析種を検出できるようになりました。各分析のすべてのサンプルについてバックグラウンドマトリックスの特性解析を行うことでデータの質を向上させ、分析法開発時におけるマトリックスバックグラウンドを調べて、干渉、イオン化増強、イオン化抑制を受けている分子種を対象とするターゲットの分析法をより適切に特性解析することできます。
シンプルな結果確認による包括的なデータ解析
定量データにアクセスして迅速にレビューできることが、すべての臨床ラボにおいて必須です。TargetLynx XS アプリケーションマネージャーにより、必要なデータに容易にアクセスしてレビューし、標準試料の添加によって分析種の濃度を正確に計算することができます。TargetLynx XS アプリケーションマネージャーは、長年の反復設計に基づいて構築されており、迅速なデータレビューおよびレポート作成のための効率的なワークフローを実現するのに役立ちます。これにより、可能な限り円滑かつ迅速に目標に到達した結果を得られるようになります。