BioResolve カラム
モノクローナル抗体の特性解析のための革新的なソリューション
生体試料分離の課題は、日を追うごとにますます複雑になっています。BioResolve ケミストリー消耗品は、モノクローナル抗体ベースの薬剤およびバイオ医薬品に関連する、特定の分析上の課題に対する革新的ソリューションを提供します。
Waters BioResolve カラムには、UPLC、UHPLC、HPLC のプラットホームで使用できるカラムケミストリーが含まれており、関連するアプリケーション専用の標準品および優れた準備不要の性能を備えています。
仕様
概要
- モノクローナル抗体の分離においてバッチ間およびカラム間の一貫性を実現
- インタクトおよび IdeS 消化モノクローナル抗体の分析向けの逆相ソリューション
- モノクローナル抗体のチャージバリアントの分析向けの強陽イオン交換ベースのカラム、およびモノクローナル抗体凝集体、モノマー、およびフラグメントの分析用のポアボリュームが大きい 200Å SEC カラムにより、分析要件に適合
- 柔軟で再現性のある高分離能の分離により、データの信頼性が向上
- BioResolve Guard により、性能を犠牲にすることなく寿命が延長
- 陽イオン交換カラムテクノロジーにより、バンド拡散が最小限に抑えられ、モノクローナル抗体の分離が向上
- NIST ベースのインタクトモノクローナル抗体標準品、モノクローナル抗体サイズバリアント標準品、およびモノクローナル抗体チャージバリアント標準品を使用して、カラム、システム、および分離法の性能を確認
- BioResolve CX pH バッファー濃縮液およびオンライン IEX-MS 分析向けの IonHance CX-MS バッファーを使用することで、チャージバリアントのプロファイリングを容易に実施
推奨用途:分析法開発における速度、感度、分離能の向上。
BioResolve カラムの特徴テクノロジー
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ガードとカラムの一体型設計
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より長いカラム寿命を達成
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簡単な取り付け
*VanGuard FIT と標記されたカラムのみ
BioResolve カラムの特徴
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ピークキャパシティが改善し、成分の分離が向上
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注入間のキャリーオーバーを最小限が抑えられ、分析の信頼性が高まる
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低温で動作することができ、オンカラムのサンプル分解が低減
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NIST ベースのモノクローナル抗体サブユニット標準品を使用して品質管理(QC)試験を行うことで、カラム間性能を確保
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LC システム(HPLC、UHPLC、UPLC)に依存しないため、必要な分離性能が損なわれない
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VanGuard FIT カラムオプション
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光学系または LC-MS に適合した移動相を使用する正確なチャージバリアント定量により、さまざまなモノクローナル抗体を確実に分離できる性能
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バッチ間およびカラム間での性能の優れた一貫性
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LC システム(HPLC、UHPLC、UPLC)に依存しないため、必要な分離性能が損なわれない
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NIST ベースのモノクローナル抗体チャージバリアント標準品で QC 試験を行うことで、カラム間性能を確保
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VanGuard FIT カラムオプション
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モノクローナル抗体(mAb)、これに関連する高分子量凝集体(300,000 Da 超)、および低分子量フラグメント(100,000 Da 未満など)の再現性のある正確な定量が実現
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NIST ベースのモノクローナル抗体サイズバリアント標準で QC 試験を行うことで、カラム間の性能を確保
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準備不要の性能
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LC システム(HPLC、UHPLC、UPLC)に依存しないため、必要な分離性能が損なわれない
BioResolve バッファーおよび濃縮液
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光学検出を BioResolve SCX mAb、3 μm カラムとのみ組み合わせて使用した、簡単に実施できるチャージバリアントプロファイリング向けの pH グラジエントシステム移動相
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精密に最適化された pH 5.0~10.2 のグラジエントは、陽イオン交換カラムとの併用により、分離能と頑健性の高い分離を実現
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シンプルな水での希釈によって移動相を調製できる 100 mL の 10 倍濃縮液
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BioResolve SCX mAb、3 μm カラムを使用してインタクトモノクローナル抗体およびモノクローナル抗体 IdeS 消化物を再現性よく LC-MS 分析するために特別に調製
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クリアなスペクトルが得られ、好ましくないノイズ、過剰な荷電状態、イオン化抑制が低減
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優れた使いやすさ。高品質の MS グレードの水を、100 mL の 10 倍のバッファー濃縮液(1 L の MS 認証 LDPE ボトルにて出荷)に加えるだけで、バッファーの汚染が最小限に抑えられる
インタクトおよび IdeS 消化モノクローナル抗体の分析向けの逆相ソリューション
BioResolve RP mAb Polyphenyl カラムを使用したモノクローナル抗体および抗体薬物複合体のインタクトタンパク質分析における特性解析向けの革新的なソリューションをご体験ください。これらのカラムは、新しいフェニル結合ソリッドコアテクノロジーを利用して、より高流量で優れた分離能が得られるため、分析するさまざまなタンパク質サンプルの分離能と選択性を最大限に高めることができます。高密度な結合によりキャリーオーバーの影響が解消され、低 pH での安定性が向上し、カラム寿命が延ばされます。
抗体チャージバリアント向けの陽イオン交換カラムテクノロジー
モノクローナル抗体およびその他のタンパク質におけるチャージに由来する不均一性は、理解する必要がある重要品質特性です。BioResolve SCX mAb カラムは、LC および LC-MS のユーザーに、頑健な塩グラジエントおよび pH グラジエント法を使用できるソリューションベースのプラットホームを提供します。BioResolve SCX mAb カラムは、最適な拡散速度を持つ非多孔性の 3 μm パーティクルテクノロジーにより、高耐圧性、および HPLC、UHPLC、UPLC システムへの適合性を実現します。これらの非多孔性ポリマー充塡剤により、分析種のバンド拡散が最小限に抑えられてモノクローナル抗体の分離が向上し、優れた成分回収率、ピーク形状、成分分離能が得られます。BioResolve SCX カラムは、BioResolve CX pH バッファー濃縮液を使用するように設計されています。これにより、簡単に実施できるチャージバリアントプロファイリングが実現し、高い分離能と頑健性が達成されます。
モノクローナル抗体凝集体、モノマー、フラグメント/クリップの分析向けの SEC カラム
BioResolve SEC mAb カラムは、モノクローナル抗体凝集体(HMWS)、モノマー、フラグメント/クリップ(LMWS)の正確な定量が必要なモノクローナル抗体(mAb)医薬品の研究および/または開発に従事している組織のために、目的に合わせて設計したソリューションです。BioResolve SEC mAb カラムにより、これらのバイオ医薬品に関する社内および規制上の懸案事項に対応できる、信頼性と品質の高い SEC 分析データが得られます。
スマートカラムオプションで規制対応を確保
規制環境下のラボに適したスマートカラムオプションを利用して、カラム情報を確認およびトラッキングします。eCord はデータ記録デバイスであり、粒子径 2.x µm(内径 2.1 mm および 3.0 mm)のカラム本体および ACQUITY UPLC カラムに恒久的に取り付けられており、これらのカラム製品に標準装着されています。正確に言えば、eConnect カラムタグは、Alliance iS HPLC System および Alliance iS Bio HPLC システムでオプションで使用できる、HPLC カラム(粒子径 2.x µm 以上)に恒久的に取り付けた電子タグデバイスです。カラムデバイス(eCord デバイスまたは eConnect カラムタグ)からのデータには、それぞれのシステムのコンソールを使用してアクセスできます。これらのスマートタグデバイスの機能は、カラム履歴の簡単な概要を提供し、トラブルシューティングの基本ツールとして活用できます。これらのデバイスに常駐するデータは自動的にインポートされ、後で Empower CDS を使用して検索できます。