ACQUITY UPLC カラム
データインテグリティを損なうことなく、速度・感度・分離能を向上
サンプルスループットの増加、比類のない分離能の達成、分析種に対する感度の向上は、分離目標の優先事項です。Waters ACQUITY UPLC カラムにより、すべての分析法の要件を満たし、サンプルあたりの分析時間とコストを大幅に削減できます。
Waters ACQUITY UPLC カラムの 2 µm 以下の粒子ケミストリーにより、超高速液体クロマトグラフィー(UPLC)テクノロジーの高流速による分離効率の向上を利用でき、それによって分析種の分離と感度、業務の生産性と収益性を向上できます。
仕様
概要
- クラス最高のカラム効率による、優れた分離速度、感度、分解能
- エチレン架橋型ハイブリッド(BEH)、高強度シリカ(HSS)、表面チャージハイブリッド(CSH)などのさまざまな基材テクノロジーによる 8 種類の UPLC 粒子
- C18、Phenyl-Hexyl、C8、極性基内包型、C4、HILIC、アミド、ジオール、シアノ、PFP などの官能基を有する 22 種の固定相
- SEC、タンパク質、ペプチド、オリゴヌクレオチド、糖鎖、およびアミノ酸解析向けの 7 種のアプリケーション専用の UPLC カラムケミストリー
- カラム内径 1.0 ~ 4.6 mm、カラム長 30 ~ 300 mm の 50 種を超えるさまざまなカラム寸法と構成
- ACQUITY 固定相を使用して特別に設計したオプションの VanGuard カートリッジによる、カラム寿命の延長
推奨用途:分析法開発での速度、感度、分解能の向上。
ACQUITY UPLC BEH カラムの特徴
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汎用 C18 カラム
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様々な分析種に対応
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高効率
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業界をリードする、pH 1 ~ 12 の移動相および幅広い温度範囲への適合性
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C18 カラムよりも疎水性および保持が低い
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様々な分析種に対応
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高効率
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業界をリードする、pH 1 ~ 12 の移動相および幅広い温度範囲への適合性
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C18 の疎水性と組み合わせた極性基内包型官能基
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C18 カラムに対する補完的選択性
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塩基性化合物のピーク形状の強化
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100% 水系移動相に対応
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高効率
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優れた化学的安定性
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様々な分析種に対応
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高効率
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直鎖アルキル相に対する補完的な選択性
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非常に極性の強い塩基性分析種の保持を向上
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逆相に対する補完的選択性
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高効率
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シリカベースの HILIC 固定相と比較して卓越した化学的安定性とピーク形状
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極性が高すぎて逆相では保持できない高極性分析種を保持するように設計
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高 pH および高温での並外れた化学的安定性
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糖/炭水化物分析に最適
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幅広い極性にわたる極性分析種の優れた保持
ACQUITY UPLC CSH カラムの特徴
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UV および MS アプリケーション向けの汎用カラムの選択肢
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幅広い化合物に対応
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BEH C18 の代替の選択性
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卓越したピーク形状およびローディングキャパシティの向上
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低 pH の塩基性化合物に対応
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位置異性体、ハロゲン化合物、極性化合物に対する優れた選択性
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従来の PFP 結合固定相と比較して酸性化合物の保持が向上
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直鎖アルキル相に対する補完的な選択性
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低 pH および高 pH 条件での塩基性化合物に対する卓越したピーク形状
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低 pH での酸性化合物に対する保持の向上
ACQUITY UPLC HSS カラムの特徴
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極性化合物および非極性化合物の保持の強化に最適
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100% 水系移動相に対応
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高圧で機械的に安定
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汎用シリカベース C18 ケミストリー
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幅広い化合物に対応
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卓越したピーク形状と低 pH 安定性を提供
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ハイブリッド有機/無機 C18 カラムと比較してより高い保持力を提供
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低カバー率シリカベース C18 ケミストリー
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シラノール基との相互作用による影響を受ける化合物に対して代替の選択性を提供
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シラノール活性の増加により、塩基性化合物の保持が増加し、非塩基性分析種の保持が抑えられる
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優れたピーク形状が実現し、低 pH での塩基性化合物に対する選択性(SB)を提供
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ペンタフルオロフェニル(PFP)ケミストリー
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業界をリードする再現性とピーク形状
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平面芳香族化合物、位置異性体、ハロゲン化合物、極性分析種に最適
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直鎖アルキルカラムと比較して、低疎水性と独自の選択性を提供
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非常に安定した保持
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低 pH から中 pH の分析条件で優れたピーク形状と再現性を達成
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逆相手法と順相手法の両方に対応
アプリケーション専用 ACQUITY UPLC カラムの特徴
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低 pH および高 pH での疎水性ペプチドおよび親水性ペプチドの逆相分析に対応
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TFA または FA を用いて、100% シリカベースの C18 カラムと比較して、卓越したピークキャパシティとピーク形状を実現
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幅広いペプチドに対応できる 2 種類のポアサイズ(130 Å、300 Å)
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ギ酸を使用した MS ベースのアプリケーションにおいて卓越したピークキャパシティを達成
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TFA を用いた光学検出器ベースのアプリケーションにおいて優れた性能を発揮
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TFA または FA の必要性を低減しつつ、最適なピークキャパシティを達成
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低濃度不純物の検出に適した、多数の競合テクノロジーを上回るペプチド負荷量を実現
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CSH が正に帯電している低 pH で、粒子との二次的相互作用が低減
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シリカベースの選択性が求められる分離
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ペプチド保持を高める必要性のある分離
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低分子の親水性ペプチドに最適
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イオン対逆相クロマトグラフィーを使用する脱トリチル化オリゴヌクレオチドの分析に対応
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UPLC 分離用の粒子径 2 μm 以下のカラム(450 Å では 2.5 μm)
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ポアサイズのオプションには 125 Å、200 Å、450 Å などがあります
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特別に設計され、BEH125、BEH200、または BEH450 タンパク質スタンダードを用いて QC 試験を行うことで、バッチ間の一貫性を保証
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従来の HPLC ベースの SEC よりも 10 倍迅速
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様々なサイズ、疎水性、等電点のタンパク質を分離
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極端な pH や温度に耐え、二次的な相互作用を最小限に抑える
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リン酸化タンパク質や低レベルのインタクトおよびサブユニット mAb 分析の感度を向上
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1.7 µm 粒子による高効率の分離
塩基性分析種に対して優れたピーク形状を得る
逆相結合相は通常、分析的質量ロードであっても、ギ酸を使用する場合の塩基性化合物のピーク形状が悪くなります。ただし ACQUITY UPLC CSH カラムは例外です。これらの堅牢な UPLC カラムでは、ギ酸またはその他の低イオン強度の酸性移動相で、塩基性分析種について優れたピーク形状が得られます。エチレン架橋ハイブリッド(BEH)粒子に結合した、コントロールされた低レベルの正の表面電荷により、イオン対試薬を使用する必要なしで、塩基性化合物に対して優れたピーク形状が提供されます。
望まれる堅牢性、必要な再現性
ACQUITY UPLC BEH 1.7 µm 全多孔性カラムにより、あらゆる分離に対して、分析種の優れたピーク形状、効率、化学的安定性が提供されます。ACQUITY UPLC BEH カラムは、逆相分離モードと HILIC 分離モードの両方で使用可能であり、幅広い化合物に対して選択性が得られるケミストリーが含まれています。ACQUITY UPLC BEH カラムでは、過酷な pH 条件で動作する堅牢性が備わっており、幅広い pH 範囲を使用することができ、イオン性化合物の保持、選択性、感度に影響を及ぼすことができます。
分析法開発の柔軟性を達成
クロマトグラフィーラボでは、すべての最新のクロマトグラフィー検出モードに適合し、さまざまな LC システムプラットホームを使用するラボや施設に移管できる、頑健な分析法を迅速で簡単に開発する必要があります。ACQUITY UPLC CSH カラムおよび XSelect カラムを使用することで、すべてのアプリケーション分野の分析法開発科学者は、塩基性化合物の優れたピーク形状、低カラムブリード、優れたバッチ間再現性、高効率などの特性にわたる性能を損なうことなく、幅広い選択性を達成できます。
アプリケーション
代替の高分離能テクノロジーである生体高分子向け HILIC のご紹介
親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)は、低分子極性化合物の分離に幅広く使用されるようになっていますが、生体高分子への適用は、遊離糖鎖以外では驚くほど限られています。ウォーターズのワイドポア-ACQUITY UPLC Glycoprotein BEH Amide 300 Å、1.7 µm カラム、および分離メソッドに関する新しいアイデアにより、HILIC を使用して、インタクトプロテイン(グリコシル化あり/なし)、タンパク質フラグメント、および複雑な遊離糖鎖から、これまで得られなかった情報を収集できるようになりました。ACQUITY UPLC Glycoprotein BEH Amide 300 Å、1.7 µm カラムにより、ペプチド/糖鎖のサイズや組成による制約を受けない高分離能の糖ペプチドマッピングが可能です。
バイオ医薬品糖タンパク質の頑健な LC 分析または LC-MS 分析
類似した糖の繰り返し構造を持つことが多い複雑な N 型糖鎖および O 型糖鎖の分析には、分離能が高いクロマトグラフィー分析法が必要です。親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)では、ウォーターズのアミド結合エチレン架橋ハイブリッド(BEH)テクノロジー粒子を充塡した UPLC カラム、HPLC カラム、または UHPLC カラムを用いて、親水性の相違に基づいて化合物を分離します。ACQUITY UPLC および XBridge Glycan BEH Amide 130 Å カラムは、2-AB、2-AA、またはウォーターズの Rapi Fluor-MS 試薬によりプレカラム標識した遊離 N 型標識糖鎖の分析に最適です。当社の Glycan BEH Amide 130 Å ケミストリーの各バッチは、バリデーション済みの分析法において一貫したカラム性能を確保するために、モノクローナル抗体(mAb)の消化物由来の 2-AB 標識糖鎖の複雑な混合物を用いて特別な QC 試験を実施しています。
シアル酸および単糖類の定量用の補完的な手法
糖タンパク質医薬品において信頼性および一貫性が高い糖鎖付加が行われていることの確認は通常、遊離 N 結合型糖鎖の LC またはLC-MS 分析により行われます。しかし、創薬・開発機関や規制当局は、医薬品タンパク質に含まれ、薬剤の生物活性や安定性に影響を及ぼす可能性があるシアル酸や単糖の定量レベルの決定および/または確認に相補性のある手法を用いることに価値を見出すことが多くなっています。
ウォーターズは、これらの重要な糖鎖由来成分の分析および定量を支援する UPLC、UHPLC、HPLC ベースの C18 カラムと規定のアプリケーション条件を提供しています。
再現性よく質の高い逆相ペプチド分離
ACQUITY UPLC Peptide BEH C18、130 Å および 300 Å カラムにより、プロテオミクスからペプチドマッピングまでのアプリケーションにおいて、幅広い pH 対応範囲と優れた温度安定性が得られます。表面に弱い正電荷を帯びた ACQUITY UPLC CSH C18 130 Å Peptide カラムは、標準的な TFA 含有溶離液またはギ酸などの低イオン強度溶離液を使用することができるため、シャープなピークが得られる逆相溶離液と MS シグナルの低下を最小限に抑える溶離液との間で妥協する必要がなくなります。100% シリカベースの粒子を充塡したPeptide HSS T3 は、ハイブリッドベースのペプチド分離カラムである Waters BEH や CSH よりも保持力が高いため、低分子の極性ペプチドの分離に最適です。
合成オリゴヌクレオチド混合物に対する優れた分離能
合成ヌクレオチドおよび約 12,000 塩基対未満の DNA/RNA 分子種のクロマトグラフィーを、サイズ(すなわち電荷)のわずかな違いに基づいてサンプル成分を分離できる逆相またはイオン交換グラジエント技術を使用して行うことができます。ACQUITY UPLC Oligonucleotide C18、1.7 µm カラムおよび XBridge Oligonucleotide C18、2.5 µm カラムは、イオン対逆相クロマトグラフィーを使用する脱トリチル化オリゴヌクレオチドの分析に適しています。ウォーターズの BEH テクノロジー粒子を充塡したオリゴヌクレオチドカラムは、優れた分離性能を維持しつつ、厳しい分離条件下でも優れたカラム寿命を示します。