外部制御:FractionLynx を備えた MassLynx ソフトウェア
LC Prep AutoPurification システム
確実な化合物精製を実現
分取スケールのクロマトグラフィーは、化合物の合成、同定、分離、精製、特性解析、スクリーニング、試験が必要なアプリケーションにおいて非常に重要です。Waters AutoPurification システムにより、質量に基づく精製の特異性が求められる場合や UV システムの包括性が必要な場合にも、拡張可能な分取構成が得られます。
LC Prep AutoPurification システムにより、何百ものサンプルから選択的な質量に基づくフラクション回収を行うためのハイスループットな並列実行を行う柔軟性が得られます。LC Prep AutoPurification システムでは、かつてない汎用性と一貫性で、サンプルを 24 時間連続で分析できます。
仕様
2545 BGM |
2535 QGM |
2545 QGM |
2555 QGM |
|
流量範囲 |
0.5 ~ 150.0 mL/分 |
0.5 ~ 50.0 mL/分 |
0.5 ~ 150 mL/分 |
4.0 ~ 300.0 mL/分 |
遅延容量 |
0.35 mL |
<6.0 mL |
<6.5 mL |
<13 mL |
溶媒の数 |
最大 4 種:A1 または A2、および B1 または B2 |
最大 4 種:A、B、C、D |
最大 4 種:A、B、C、D |
最大 4 種:A、B、C、D |
最大圧力 |
6000 psi で最大 100 mL/分、150 mL/分で 5000 psi までロールオフ |
6000 psi |
6000 psi で最大 100 mL/分、150 mL/分で 5000 psi までロールオフ |
3000 psi で最大 200 mL/分、150 mL/分で 2500 psi までロールオフ |
サイズ(幅 × 高さ × 奥行き、cm) |
28 × 43.2 × 66 |
28 × 43.2 × 66 |
28 × 43.2 × 66 |
28 × 43.2 × 66 |
重量(kg) |
39.5 |
39.5 |
39.5 |
39.5 |
3767 |
|
換気フード |
オプション |
インジェクター容量(固定サンプルループ) |
分析バルブ:20 µL ループ(標準) 分取バルブ:1.0 mL(標準) オプションのループサイズには、100 µL、1.0 mL、2.0 mL、5.0 mL、10 mL、30 mL が含まれます。 |
シリンジサイズ |
1.0 mL(標準)、2.5 mL、5 mL、12.5 mL |
サイズ(幅 × 高さ × 奥行き、cm) |
95.9 × 106 × 69.2 |
重量(kg) |
86.2 |
ベッドのレイアウト(幅 × 奥行き、cm) |
86.6 × 38.1 |
SFO |
|
切り替えバルブ |
6、8、10 ポートバルブによる自動流路切り替え |
分析から分取へ |
6 ポートバルブ |
カラムの選択 |
3 本の分析カラムを切り替える 8 ポートバルブ 2 本の分取カラムを切り替える 10 ポートバルブ |
サイズ(幅 × 高さ × 奥行き、cm) |
28.2 × 42.7 × 52.3 |
重量(kg) |
10 |
- 紫外/可視(UV/Vis)吸光度
- エバポレイト光散乱(ELS)
- フォトダイオードアレイ(PDA)
- 質量分析計(MS)(ACQUITY QDa 質量検出器および SQ 検出器 2)
3767 |
WFCIII |
|
ラックのオプション |
さまざまなラックをご用意しており、ベッドはカスタマイズ可能です |
さまざまなラックをご用意しており、ベッドはカスタマイズ可能です |
フラクションのキャパシティー |
15 MTP、最大 544 本のテストチューブ |
4 MTP、120 本のテストチューブ |
サイズ(幅 × 高さ × 奥行き、cm) |
95.9 × 106 × 69.2 |
28.6 × 35.9 × 33.5 |
重量(kg) |
86.2 |
7 |
概要
- マイクログラムレベルからグラムレベルまでの量を精製できる汎用性の高いウォーターズのソリューションで、精製の複雑さが解消
- 数サンプルから数百ものサンプルまでを自動処理
- 頑健で信頼性の高いシステムにより、自動運転など、増大するワークロードの要求を管理する性能が向上
- 柔軟な構成により、分析クロマトグラフィーから分取クロマトグラフィーまで、簡単にスケールアップ可能
- FractionLynx アプリケーションマネージャーにより、検出されたフラクションの回収、サンプルとフラクションのトラッキングが自動で行われ、データが見やすい形式で表示される
- 使いやすいコンソールとソフトウェア機能により、手動注入と自動注入のいずれにおいても、溶媒とサンプルをより簡単に管理可能
- アップグレードが容易なシステムにより、ラボに最新のテクノロジーを導入可能
推奨用途:質量に基づく精製の特異性または UV 検出の包括性を用いて化合物を精製します。
機能ヘッダー
MS または UV に基づくフラクション回収
AutoPurification HPLC/UV システムでは、かつてない汎用性と一貫性で、サンプルを 24 時間連続で分析できます。AutoPurification HPLC-MS システムにより、何百ものサンプルから選択的な質量に基づくフラクション回収を行うためのハイスループットな並列実行を行う柔軟性が得られます。
ACQUITY QDa 質量分析計または SQ 検出器 2 質量分析計搭載 AutoPurification HPLC-MS システムは、日常的な質量に基づく精製用に設計されているため、より低コストでより簡単に、目的のものをより多く回収できます。システム流路系オーガナイザーにより、カラムの選択とカラムの再生を簡単に管理できます。システムの流路系レイアウトにより、完全な自動化とハイスループット機能が実現し、高度なソフトウェア機能とウォーターズ独自の最適ベッド密度(OBD)カラムテクノロジーを活用して効率を高めます。
オープンアクセス精製
一元化されたラボで分取 LC を管理する場合でも、オープンアクセス環境で精製機能を提供する場合でも、ウォーターズの使いやすいシステムとソフトウェアを使用することで、自動化されたシステム操作でサンプルを分析できます。これにより、化学者は装置ではなく結果に集中できるようになり、生産性が向上します。
ウォーターズのシステムとソフトウェアにより、以下の理由で精製の管理が容易になります。
- 化学者はシステム上にサンプルを入れ、結果をデスクトップに表示させます。一方で管理者は、システムをモニターし、オープンアクセスソフトウェアを使用して、装置へのアクセスを管理します
- フラクション回収ソフトウェアにより、評価および回収のしきい値の設定、精製、フラクションの分析まで、フルサイクルの自動化が実現します
- 独自のメソッドフィルタリングソフトウェアを使用することで、既存のメソッドのライブラリーからメソッドをすばやく選択できます
- 溶媒濃度を手動でバッファー化することなくグラジエントを自動で生成して、カラムのクリーンアップとシステムのフラッシュ洗浄をメソッドに組み込むことができます
- 溶媒モニタリングシステムにより、装置の状態やインテリジェントシャットダウンに関する自動警告応答機能を備えた複数の溶媒リザーバーを使用することができます
- リモートシステムステータスモニターは、サンプルキュー、装置、溶媒および廃液容器のステータスをオンラインで追跡します
フラクションの回収と分析を自動化
フラクション回収の管理
FractionLynx アプリケーションマネージャーにより、回収のしきい値の評価と設定から、検出されたフラクションの回収、サンプルとフラクションのトラッキング、そして見やすい形式でのデータ表示まで、精製のためのフルサイクルが自動化されます。このソフトウェアは、UV/可視光、エバポレイト光散乱(ELS)、質量分析(MS)、アナログなどのさまざまな検出器のシグナルを使用して回収をトリガーできます。その他のフラクション回収のオプションとして、1 対 1 のマッピングによるプレート形式の保持、主な関心の対象ではないが廃液には分類しないピークの副次的回収、および廃液回収などがあります。
サンプルの評価
FractionLynx アプリケーションマネージャーの機能の 1 つである AutoPurify により、ターゲット化合物の存在を検出してその純度を測定し、最初の分析的スクリーニングから精製、および回収したフラクションの分析まで、精製プロセスを判定することで、このプロセスがさらに自動化されます。AutoPurify は、分析的スクリーニングの結果に基づいて分取用フォーカスグラジエントを自動的に選択します。これにより、より質の高い精製が可能になり、専門家による手動操作が不要になります。サンプルごとに回収のしきい値を自動的に決定することで、ドリフトしているベースラインや高いバックグラウンドシグナルからの干渉が除かれ、使いやすさが向上します。必要に応じて、フラクションを自動的に再注入し、情報をエクスポートすることができます。
分析 UPLC から分取までの拡張
ウォーターズの超高性能液体クロマトグラフィー(UPLC)テクノロジーは、その感度、分離能、分離速度が高速液体クロマトグラフィー(HPLC)と比べて向上していることから、クロマトグラフィー分析者に広く採用されています。サンプルスクリーニングプロセスにおいて、精製の前にサンプルを評価するツールとして、またフラクションの速やかな分析のために、このテクノロジーを使用できるようになりました。
フォーカスグラジエントの使用により、分析 UPLC から分取 HPLC へのスケールアップが可能です。UPLC の効率は精製においても活かされるため、スループットと生産性が大幅に向上します。目的化合物をサンプル中の他の成分から単離する分取においては、分析の分離能の維持は、単一化合物を単離・回収することほど重要ではありません。
お客様のニーズに最適のシステムを作成します
ニーズ、ワークロード、予算に合わせて分取 LC システムを構築します。さまざまなコンポーネントから選択して、ラボに最も適したシステムを構成します。アプリケーションに、低圧混合または高圧混合、低流量または高流量、手動または自動の注入・回収のいずれが必要な場合も、アプリケーションに必要な機能とキャパシティーのレベルを選択できます。また、ウォーターズの精製システムはアップグレードが可能なため、ワークロードが増加しても投資設備について心配する必要がありません。
フラクション回収を UV 吸光度に基づいて行うと、複数のフラクションが発生する場合があり、さらに分析して目的のフラクションを判定する必要があります。かつてない汎用性と一貫性で、サンプルを 24 時間連続で分析できます。システム流路系オーガナイザーの追加により、カラムの選択とカラムの再生を簡単に管理できます。FractionLynx アプリケーションマネージャーにより、サンプル精製プロセスの管理および自動化が実現します。
ウォーターズは、質量検出を含む複数の検出の選択肢を提供します。
- 紫外/可視(UV/Vis)吸光度
- エバポレイト光散乱(ELS)
- フォトダイオードアレイ
- 質量分析法(MS)
- アナログ
以下のオプションを使用して、サンプル注入とフラクション回収を簡単に管理できます。
- 手動注入
- 自動注入
- 自動フラクション回収
- 自動注入および自動フラクション回収(3767 サンプルマネージャー)
以下のサンプルのニーズに合った溶媒送液システムをお選びください。
サンプル負荷量 |
カラム内径 |
流体ハンドリングモジュール |
最大流量 |
mg – mg |
3.9 ~ 7.8 mm |
1525 バイナリー HPLC ポンプ |
10 mL/分 |
mg ~ 10s mg |
3.9 ~ 19 mm |
1525 バイナリー HPLC ポンプおよび EF キット |
22.5 mL/分 |
mg ~ 10s mg |
3.9 ~ 50 mm |
2535 クオータナリーグラジエントモジュール |
50 mL/分 |
mg – g |
4.6 ~ 50 mm |
2545 バイナリーグラジエントモジュール |
150 mL/分 |
mg – g |
4.6 ~ 50 mm |
2545 クオータナリーグラジエントモジュール |
150 mL/分 |
mg – 10s g |
7.8 ~ 75 mm |
2555 クオータナリーグラジエントモジュール |
300 mL/分 |