Arc HPLC システム
すべてに対して信頼性が高く、複雑さが少なく、正確なルーチン分析
製品の品質管理などに用いられる規制は日々更新されており、液体クロマトグラフィー(LC)分析に対するアプローチも対応を求められています。Waters Arc HPLC システムを使用して、高効率の分離を行い、質の高いデータを得ることで、規制要求事項に自信を持って対応できるようになります。
Arc HPLC システムにより、データの質を損なうことなく、既存の LC メソッドの性能を再現および向上できるため、従来の非効率的な LC システムによる負荷を減らすことができます。堅牢で信頼性の高い Arc HPLC システムにより、最初の分析から性能とコストの間の理想的なバランスが実現します。
仕様
最大動作圧力 |
9500 psi |
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pH 範囲* |
1 ~ 12.5 |
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動作流量範囲 |
最大 5.000 mL/分 |
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サンプル流路 |
ステンレススチール |
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サンプルのキャリーオーバー |
≤0.002%(カフェイン)、UV 条件下 |
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サンプルコンパートメント |
4 ~ 40 ℃ |
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サンプル容量 |
768 [2 × 384 ウェルプレート]、または 96 [2 mL バイアルホルダー] |
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ポンプオプション |
クオータナリー |
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溶媒のコンディショニング |
パッシブプレヒーターおよびアクティブプレヒーター |
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カラム履歴管理 |
eCord テクノロジーにより、カラムの使用と履歴を追跡 |
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カラム格納本数 |
1 ~ 3 本のカラムを格納可能、内径最大 7.8 mm、長さ 300 mm。 |
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検出器オプション |
チューナブル UV 検出器(TUV) フォトダイオードアレイ検出器(PDA) 蛍光検出器(FLR) 示差屈折率検出器(RI) エバポレイト光散乱検出器(ELSD) 電気伝導度検出器(CD) 電気化学検出器(ECD) ACQUITY QDa 質量検出器(QDa) |
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外部制御 |
Empower クロマトグラフィーデータシステム |
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物理的仕様 (QSM-R、SM-FTN-R、30cm CH) |
幅:57.4 cm(22.6 インチ) 高さ:57.1 cm(22.5 インチ) 奥行き:62.8 cm(24.7 インチ) |
概要
- 分析法を再開発することなく性能を向上
- 従来の HPLC よりも頑健な分析を実現
- 低い分析種キャリーオーバー、高い注入精度と高背圧耐性により、既存の HPLC 分析法を、簡単に再現および改善できる
- 他の HPLC プラットホームから分析法をシームレスに移管し、分析種の保持時間と分離を再現
- ゴールドスタンダードのコンプライアンス対応ソフトウェアである Empower クロマトグラフィーデータシステム(CDS)により、規制対応をサポート
推奨用途:最初の分析から信頼できる試験結果を取得し、性能とコストの間の理想的なバランスを実現
機能ヘッダー
厳しい分析要件に対応できる精度
厳密なアッセイ要件を満たすのが困難である場合があります。Arc HPLC システムを使用したロサルタンカリウムの USP 分析法では、注入精度 < 0.5% などのシステム適合性要件をすべて満たしています。Arc HPLC システムと他社製高速液体クロマトグラフィー(HPLC)システムの比較により、優れた USP 理論段数、USP テーリング、注入精度が得られることが実証されています。
既存の分析法を調整せずにシームレスに移管
Arc HPLC システムにより、既存の分析法が、元の分析法の開発に使用された装置、ラボ、リソースから簡単に移管できます。分析法の完全性が損なわれたり、バリデーション済みのグラジエントテーブルを変更することなしに、同等の試験結果が実現できます。必要に応じて、Gradient SmartStart を使用して、移管元および移管先のシステムの間のデュエルボリュームの差を調整することができます。
期待される HPLC の性能
Arc HPLC システムは、クオータナリーグラジエント組成を使用し、多くのバイナリー HPLC システムと同等の性能を発揮します。高流量の難しい分離条件においても、他社のバイナリーシステムと同等の保持時間安定性と優れたピーク面積の再現性が得られました。
生産性と効率を向上
分析法をより小さな充塡剤粒子を用いたカラム(例えば 5 µm から 3.5 µm)にスケーリングすると、通常は背圧が上昇し、分離能が向上します。Arc HPLC システムの優れた耐圧性能によって、より小さな粒子を充塡したカラムによる高流量条件での分析が可能となり、分析時間の短縮と移動相消費量の削減が実現されます。画像に示すように、Arc HPLC システムで分析法をスケーリングした結果、分析種のクリティカルペア(ピーク 5 と 6)の分離度が向上しました。