Alliance iS Bio HPLC システム
バイオ医薬品のための直感的なシンプルさ
バイオ医薬品の品質管理(QC)ラボは、微量のサンプルからより多くの情報を得るという絶え間ない要求に直面しています。一般的なミスを減らして効率および生産性の向上を試みると同時に、ますます複雑化する生体サンプルを管理するという目標を達成するために、ラボにおける直感的なシンプルさがこれまで以上に重要になっています。
MaxPeak High Performance Surfaces(HPS)テクノロジーを採用した Alliance iS Bio HPLC システムにより、以下のようなことが可能になります。
- サンプルと HPLC システムの間の望ましくない相互作用を低減
- データインテグリティの向上により、より迅速により再現性の良い結果が得られる
- 直感的なシステムインテリジェンスにより、人的ミスを最大 40%* 低減
- 直感的なタッチスクリーン操作およびガイド付きワークフローにより、トレーニングの必要性が低減
Alliance iS Bio HPLC システムは、バイオ医薬品ラボ向けに開発された性能・機能を有しており、すぐにお客様のお気に入りのパートナーになるでしょう。
*25 台超のシステムを稼働させているグローバル製薬企業 56 社の QC ラボを対象に調査した 2022 年のウォーターズの市場調査に基づく。
ラボの予算を最大化しませんか?
Waters Capital を利用して、資本資源を最適化し、リース、テクノロジー更新、レンタルソリューションを通じて、カスタマイズされたサポートとラボに必要な新しいテクノロジーに簡単にアクセスすることができます。 資金調達ソリューションの詳細はこちら →
Alliance iS HPLC System による節約カリキュレーター
ラボパートナーがあなたのニーズを知っています
一般的なミスの低減、効率の向上、稼働時間の増加を目的として設計された直感的でシンプルな HPLC システム、Alliance iS HPLC System により節約できるコストと時間を、節約カリキュレーターを使って計算してみましょう。
仕様
最大動作圧力 |
10,000 psi |
pH 範囲 |
1 ~ 13 |
動作流量範囲 |
0.001 ~ 10.000 mL/分 |
注入方法 |
フロースルーニードル |
サンプル流路 |
不活性(MaxPeak HPS テクノロジー) |
サンプルキャリーオーバー |
≤ 0.002%(カフェイン)、UV 条件下 |
サンプルコンパートメント |
4 ~ 40 ℃ |
ポンプオプション |
4 液混合 |
溶媒のコンディショニング |
パッシブプレヒーター |
カラム履歴管理 |
あり(RFID 対応 eConnect Waters カラムを装備) |
カラム格納本数 |
長さ 300 mm まで、内径(I.D)8 mm までのカラム 1 本 |
最大サンプル数 (右記の規格のプレートを 3 枚収納可) |
48 ポジション 2.00 mL バイアルホルダー 54 ポジション 2.00 mL バイアルホルダー 96 ウェルプレート 384 ウェルプレート 48 ポジション 0.65 mL 遠心チューブ用プレート 24 ポジション 1.50 mL 遠心チューブ用プレート |
検出器オプション |
TUV 検出器 |
インフォマティクス適合性 |
Empower クロマトグラフィーデータシステム(CDS) (Feature Release 4、Windows 10 以降) |
物理的仕様 |
高さ:74.2 cm(29.23 インチ) 幅:49.9 cm(19.64 インチ) 奥行き:63.5 cm(24.99 インチ) 重量:72.5 kg(160.0 ポンド) |
概要
- MaxPeak HPS テクノロジーにより、分析種と表面の相互作用を低減して非常にバイオイナートな分離を実現し、サンプルの回収率、再現性、感度を改善
- 耐腐食性と生体適合性をもつ構成材料で劣化をしのぎ、システムの堅牢性を最大化
- 一般的なミスを直感的な方法で防止する強化されたシステム設計により性能が向上
- 直感的なタッチスクリーン操作とガイド付きワークフローにより、ワークフローの効率が向上し、必要なときに迅速でシンプルなガイドが得られる
- ガイド付きのメンテナンスとトラブルシューティングにより、システムのダウンタイムを最小限に抑えられる
- Intelligent Method Translator(iMTA)で分析法の移管を簡素化
- Waters QuanRecovery バイアルおよび e-Connect テクノロジーを搭載した MaxPeak Premier HPLC カラムにより MaxPeak HPS テクノロジーを拡張し、サンプルが触れるすべてのポイントで不活性化を実現するソリューションを提供
推奨用途:人的ミスと予期せぬダウンタイムの低減を目指す製薬企業の QC ラボ向け。
バイオ医薬品ラボのパートナー - バイオセパレーションに適した非常にバイオイナートな特性
オリゴヌクレオチドやリン酸化ペプチドなどの金属に吸着しやすい化合物の非特異的吸着(NSA)は予測できない課題であり、カラムの不動態化処理にかかる時間が長くなる、クロマトグラフィー分析の相対標準偏差(RSD)が大きくなる、検出が困難な広いピークを引き起こすなどの問題につながります。
Alliance iS Bio HPLC システム は、従来の生体適合性システムの一歩上を行くシステムです。高塩濃度条件においてもシステムの頑健性を最大化する耐腐食性の構成材料と、複雑な移動相や手間のかかるメソッドを使用せずに金属に吸着しやすい分析種の非特異的吸着を大幅に抑える MaxPeak HPS テクノロジーにより、以下のことが可能になります:
- 迅速で再現性が高く正確なデータ解析
- システムのコンディショニングが不要なため、サンプルから結果取得までの時間が短縮
- 高品質のデータでコンプライアンス基準に適合する機能
バイオセパレーション分析法を刷新
サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、モノクローナル抗体(mAb)の特性解析および品質管理に適した強力な分離手法です。Alliance iS Bio HPLC システムを使用することで、従来の mAb 分離を確実に行えると同時に、公定分析法のシステム適合性基準を満たし、バンド拡散の低減により分離能が向上します。
さらに、従来の HPLC システムでは、酸性ペプチドやリン酸化ペプチドの分離が非常に困難になる場合があります。MaxPeak HPS テクノロジーを採用した Alliance iS Bio HPLC システムは、タンパク質とシステム間の望ましくない相互作用を大幅に抑えると同時に、回収率、保持時間の一貫性、ピーク形状が向上するように設計されています。Alliance iS Bio HPLC システムを活用して、ペプチド分析法を 5 µm のケミストリーから 2.5 µm のケミストリーにスケーリングすることにより、分析時間を短縮し、リソースを節約することができます。
コンプライアンスのニーズをサポートする直感的なイノベーション
ラボのシステムは、規制要件を満たしながら、世界各地で従来の分析法と新しい分析法の両方を再現性よく使用できるようにサポートする必要があります。このような要件は分析者にとって大きな負担となりますが、必要な作業を行えないと、組織の存続の危機につながります。
Alliance iS Bio HPLC システムで使用可能な高度なツールの 1 つに Intelligent Method Translator(iMTA)があり、他のシステムから分析法を自動で規制準拠した方法で移行するのに役立ちます。 さらに、Empower ソフトウェアソリューションおよび eConnect HPLC カラムと組み合わせた場合、以下の新機能が利用できるようになります:
システムでサポートされていないメソッドを使用しようとすると、Method Matching によりユーザーに警告が表示される
Empower システムオーディットトレイルにより、システムおよびシステムソフトウェアのインストールと変更が自動的に記録され、強化されたトレーサビリティーが提供される
自動カラム履歴トラッキング
waters_connect System Monitoring でリアルタイムのフリート管理を実現
高性能を発揮できるように構築されたシステムで生産性が向上
QC ラボ用に開発された Alliance iS Bio HPLC システムには、性能を向上させる以下のようなさまざまな新機能や独自の機能が含まれており、システム性能低下による分析の失敗の発生率を低減することができます。
卓越したキャリーオーバー特性および注入精度
カラムヒータークーラーおよびサンプルマネージャーの温度上限/下限で稼働する場合でも、頑健な性能を発揮
検出器のウォームアップ時間が短縮し、ドリフトが減少
チェックバルブとミキサーの再設計による、性能および頑健性の向上
工具不要の手締めフィッティングによりミスやリークが低減