多次元テクノロジーを搭載した ACQUITY Premier システム
必要に応じて UPLC/UHPLC の分離能を向上させる多次元テクノロジー
多次元テクノロジーを搭載した ACQUITY Premier システムは、非常に信頼性が高く、市場で最も優れた性能を有するソルベントマネージャーとバルブコンパートメントを備えた、ピークキャパシティが大きく、非常にバンド拡散が少ないシステムであり、アッセイ全体の正確性と精度が保証されます。この多次元システム設定では、感度と選択性の向上と望ましくない干渉の排除により、非常に複雑なサンプルの特性評価が可能になります。
さらに、このシステムでは、カラム以外にも MaxPeak High Performance Surfaces(HPS)テクノロジーの性能が拡張されており、金属に吸着しやすい分析種の分離と検出が改善されています。
仕様
溶媒の数 |
最大 4 種類から選択:A1 または A2、および B1 または B2 の任意の 2 種類の組み合わせ |
溶媒のコンディショニング |
真空デガッサー 5 ライン、1 ラインはインジェクターパージ溶媒用 |
動作流量範囲 |
0.001 ~ 2.000 mL/分、0.001 mL 毎設定可能(ファームウェアバージョン 1.71 以降) |
圧縮率補正 |
自動および連続、ユーザーの介入不要 |
プランジャーシール洗浄 |
内蔵、有効、プログラム可能 |
グラジエントのプロファイル |
11 種類のグラジエント曲線、[直線、ステップ (2)、凹曲線 (4)、凸曲線 (4) を含む] |
ウェットプライム |
自動 |
最大動作圧力 |
ポンプ 1 台あたり 15,000 psi(最大 1.0 mL/分まで)または 9000 psi(最大 2.0 mL/分まで)、計 15,000 psi 以下 |
混合正確度 |
±0.5% 絶対値(フルスケール)、流量 0.50 ~ 2.00 mL/分の 5 ~ 95% |
組成精度 |
0.15% RSD または ±0.01 分 SD のいずれか大きい方(保持時間に基づく) |
流量精度 |
0.075% RSD または ±0.02 分 SD、または分析時間 1.00 分未満につき 1.00 秒(保持時間または容量測定値(0.5 ~ 2.0 mL/分)に基づく) |
流路の主な材質 |
チタン、PPS、フルオロポリマー、フルオロエラストマー、UHMWPE ブレンド、サファイア、ルビー、ジルコニア、Nitronic 60、DLC、PEEK、PEEK ブレンド、Inconel 600、FEP |
接続溶媒数 |
標準:1~4(A、B、C および D)、任意の組み合わせ。オプション:内蔵の溶媒選択バルブを追加することにより計 9 溶媒から選択可能 |
流路数 |
3(流路 1、流路 2、廃液)、Arc™ Multi-flow path テクノロジー標準搭載 |
デュエルボリュームの選択 |
自動、Arc Multi-flow path テクノロジー搭載 |
溶媒のコンディショニング |
内蔵された真空脱気、4 つのチャンバー |
グラジエントの形成 |
低圧混合、クオータナリーグラジエント |
グラジエントのプロファイル |
11 種類のグラジエント曲線、[直線、ステップ (2)、凹曲線 (4)、凸曲線 (4) を含む] |
チェックバルブ |
パッシブチェックバルブ |
流量正確度 |
± 1.0%(流量:0.5、3.0、5.0 mL/分の時) |
流量精度 |
≤0.075% RSD もしくは ±0.020 分 SD のいずれか大きい値(6 回繰り返し、水:メタノール=60:40 混合液、1.5 mL/分、アルキルフェノン混合液、注入量 24.0 μL、カラム:CORTECS C18 2.7 μm、4.6×50 mm、35℃、UV@254 nm) |
ベースラインノイズ |
≤ 0.5 mAU(水:アセトニトリル +0.1% トリフルオロ酢酸、1.5 mL/分、カラム:CORTECS C18 2.7 μm、4.6x50 mm、35°C、UV@214 nm) |
混合正確度 |
±0.5% 絶対値(フルスケール) 5 ~ 95%、0.5 ~ 5.0 mL/分(メタノール、5.0 mg/mL カフェイン入りメタノールステップグラジエント、UV@273 nm) |
組成精度 |
±0.15% RSD または ±0.04 分 SD のいずれか大きい値(6 回の繰り返し注入、水:メタノール=60:40 混合液、Auto•Blend™ テクノロジーによる混合、0.5 mL/分、アルキルフェノン混合液、注入量 24.0 µL、カラム:CORTECS C18 2.7 µm、4.6×50 mm、35℃、UV@254 nm) |
圧縮率補正 |
自動および連続 |
プライム |
ウェットプライムは、最大 10 mL/分の流量で実行できます。 |
ポンプシール洗浄 |
標準 |
流路の主な材質 |
SUS 316L、PPS、フルオロポリマー、UHMWPE 混合物、サファイア、ルビー、ジルコニア、DLC、PEEK、PEEK 混合物、チタン合金 |
注入量の範囲 |
0.1 ~ 10.0 µL(標準) 最大 1000.0 µL(オプションの拡張ループを使用) |
正確度(吸引) |
±0.2 µL(100 µL シリンジを使った 20 回以上の 10 µL の注入の平均値、バイアルから取り出した液体重量で計測) |
直線性† |
≥999(標準ニードル) |
精度† |
≤0.25% RSD、5 ~ 100 µL |
サンプルプレートの数 |
以下の規格のプレートを 2 枚収納可 96 および 384 マイクロタイタープレート 48 位置 2.00 mL バイアルプレート 48 位置の 0.65 mL マイクロ遠心チューブプレート 24 位置の 1.50 mL マイクロ遠心チューブプレート |
最大サンプル数 |
384 ウェルプレート 2 枚で 768あるいは、2 mL バイアルホルダーで 96 個、希釈機能用に 4 つの追加位置 |
サンプルコンパートメントの温度 |
4.0 ~ 40.0 °C、0.1 ℃ 毎設定可能 |
温度正確度 |
センサー部で ±0.5 °C |
温度安定性 |
センサー部で ±1.0 °C |
サンプルマネージャーの加熱時間 |
環境温度 -40°C で ≤30 分 |
注入ニードル洗浄 |
内蔵、有効、プログラム可能 |
最小必要サンプル量 |
3 µL、残留、Waters トータルリカバリー 2 mL バイアル(ゼロオフセット)使用時 |
サンプルキャリーオーバー† |
≤0.002% カフェイン(UV) <0.002% スルファジメトキシン(MS) |
高度なサンプル マネージャー機能 |
自動希釈、自動添加、先行ロード |
流路の主な材質 |
Vespel SCP、PEEK ブレンド、DLC、HPS |
カラム格納サイズ/本数 CM-A |
フィルターあるいはガードカラム付きの長さ 150 mm で内径 4.6 mm までのカラム 2 本、または長さ 50 mm で内径 4.6 mm までのカラム 4 本(オプションの配管キット使用) |
多次元バルブ |
6 ポート 2 ポジションバルブ 2 個 |
カラムコンパートメント 温度範囲 |
4.0 ~ 90.0 ℃、0.1 ℃ 毎設定可能 1 モジュールあたり 2 つの独立した加熱/冷却ゾーン |
カラムコンパートメント 温度正確度 |
センサー部で ±0.5 °C |
カラムコンパートメント 温度安定性 |
センサー部で ±0.3 °C |
カラムコンパートメントの加熱時間 |
環境温度 -60 °C で ≤15 分 |
カラムコンパートメントの冷却時間 |
60 ~ 20 °C で ≤15 分 |
溶媒のコンディショニング |
アクティブプレヒーター(標準) |
カラム履歴管理 |
eCord™ テクノロジーカラム情報管理は、1 本のカラムの使用履歴を追跡してアーカイブします。 |
外部通信 |
ホスト PC への RJ45 接続による Ethernet インターフェースで BSM、またはカラムマネージャーと UPLC™ 検出器および質量分析計に接続 |
イベント入力/出力 |
背面パネルの接点リレーおよび/または TTL 入力/出力 |
外部制御 |
OpenLynx™ Open Access を備えた MassLynx™ v4.1、特定 SCN リリース付き |
ユーザー診断 |
ホスト PC のソフトウェアで利用可能、コンソールソフトウェアを介したシステムコントロール |
自動運転 |
サポートされているモジュールのリークセンサー、コンソールソフトウェアによって診断データを取得 |
音響ノイズ |
<62 dBA |
動作時温度範囲 |
4.0 ~ 40.0 °C(39.2 ~ 104.0 °F) |
動作時の湿度範囲 |
20% ~ 80%(結露なし) |
電圧 |
100 ~ 240 VAC |
周波数 |
50 ~ 60 Hz |
FTN-H、 バイナリーソルベントマネージャー 1 つ、 クオータナリーソルベントマネージャー 1 つ、 およびカラムマネージャー 1 つを備えた ACQUITY Premier 多次元システム |
幅:83.8 cm(33 インチ) 奥行き:86.4 cm(34 インチ) 高さ:103.4 cm(40.7 インチ) |
パーツ名 |
パーツ番号 |
ACQUITY Premier 多次元システム |
詳細な設定によって異なる |
概要
- すぐに使用できる設定により頑健性と信頼性が向上し、多次元 UPLC 実験と UHPLC 実験をより迅速かつ確実に成功させることが可能
- MaxPeak Premier カラムなどの実績のあるケミストリーを備えた多次元テクノロジーを搭載した ACQUITY Premier システムを使用することで、最高レベルの選択性と感度が実現
- 不活性流路を備えた ACQUITY Premier システムに接続された MaxPeak HPS テクノロジーを活用
推奨用途:望ましくない干渉を排除し、複雑なサンプルの特性解析におけるピークキャパシティと分離が向上。
機能ヘッダー
ラボのあらゆるニーズを満たす機能
多次元 LC アプリケーションでは、分離、感度、スループットなどの UPLC テクノロジーのメリットが非常に重要です。多次元テクノロジーを搭載した Waters ACQUITY Premier システムは、配管からソフトウェア、バルブ制御に至るまで、すべてにおいて再現性と一貫性のある結果が得られるように設計されています。
ACQUITY Premier 多次元システムは、トラップ、ハートカット、並列カラム再生、アットカラム希釈、時間分離クロマトグラフィーなどの機能を効率的に実行できます。これらすべてによって望ましくない干渉が排除され、複雑なサンプルの特性解析のための高いピークキャパシティと分離能が実現し、アッセイの頑健性と全体的な分析速度が向上します。