ACQUITY UPLC RI 検出器
UV を吸収しない分析種のユニバーサルな検出
アドバンスドポリマークロマトグラフィー(APC)、食品 QC アプリケーション、医薬品の USP 分析法、工業プロセスのモニタリングなどのアイソクラティックアプリケーションにおいて、分離能とスループットの改善が優先事項です。
ACQUITY UPLC 屈折率(RI)検出器により、紫外・可視光を吸収しない分析種のアイソクラティック UHPLC/UPLC 分析において、卓越した性能が得られます。その低拡散の流路系は、シャープな UPLC のピークに必要な性能に合わせながらも、安定したベースライン性能、低ノイズ、広いリニアダイナミックレンジが得られるように設計されています。
仕様
屈折率範囲 |
1.00 ~ 1.75 |
測定範囲 |
7.0 x 10-9 RIU ~ 5.0 × 10-4 RIU |
リニアダイナミックレンジ |
± 5.0 × 10-4 RIU にわたって ≤ 5.0% |
ノイズ |
≤ ±1.5 × 10-9 RIU(2 ポイント/秒、1 秒フィルタータイムコンスタント 0.5 mL/分、100% H2O) |
ドリフト |
≤ 2.0 × 10-7 RIU/時(2 ポイント/秒、1 秒フィルタータイムコンスタント、0.5 mL/分、100% H2O) |
サンプリングレート |
1 ~ 80 ポイント/秒 |
フィルタータイムコンスタント |
0.0 ~ 5.0 秒(独立に最適化) |
適合流量範囲 |
0.05 ~ 2.00 mL/分 |
RIU フルスケール設定 |
1 ~ 500 × 10-6 RIU |
フローセルの設計 |
石英ガラス |
光源 |
LED 870 nm |
フローセルの容量 |
1.3 µL |
内部流路系容量 |
< 15 µL |
接液面の材質 |
316 ステンレススチール、フルオロエラストマー、フルオロポリマー、天然 PPS、フューズドシリカ、PEEK(非 APC システム用) |
圧力限界 |
≤145 psi フローセルオプション |
物理的仕様 |
幅:34.3 cm(13.5 インチ) 高さ:20.8 cm(8.2 インチ) 奥行き:61.0 cm(24.0 インチ) |
概要
- アイソクラティック分析で分離される紫外・可視光を吸収しない分析種のユニバーサルな検出を実行
- さまざまな難しい溶媒に完全に適合
- ACQUITY UPLC PLUS シリーズおよび ACQUITY APC システムによって得られる、シャープなピークにおける低拡散特性を実現
- 断熱された光学ベンチによる低ベースラインドリフト、および流入する溶出液の非常に効率的な温度平衡化を達成
推奨用途:紫外・可視光を吸収しないサンプルのアイソクラティック UPLC または APC 分析において卓越した性能を発揮。
機能ヘッダー
品質管理アプリケーションにおいてより迅速に回答を得る
世界中のラボにおいて UPLC テクノロジーが導入されて、分析時間が短縮し、クロマトグラフィーの分離能が向上することで、データの質とスループットが向上し、波形解析と定量がより簡単で確実になります。ACQUITY UPLC RI 検出器により、UV 発色団がないために RI 検出が必要な分析種を含むサンプルでも、これらの同じメリットが得られるようになりました。
低拡散検出 - APC の主要コンポーネント
ACQUITY APC システムにより、クロマトグラフィーによるポリマー分析における新しいカテゴリーが定義され、ポリマーに関する情報がより多く、より速く得られます。低拡散システムの流路系と、ポアサイズの大きい硬質微粒子カラムを組み合わせることで、特に低分子量オリゴマーにおいて、卓越したポリマーピークの分離が実現します。
HPLC/RI メソッドのメソッド移管を簡素化し、レベルアップ
既存の HPLC メソッドを UPLC/UHPLC に移管するメリットは、複数の種類のアプリケーションで繰り返し実証されています。示差屈折率検出を要する HPLC メソッドも、UPLC にシームレスに移管できるようになりました。ACQUITY UPLC カラムカリキュレーターや逆相カラム選択チャートなどの直感的なツールが使用でき、適切な UPLC 固定相を選択して、既存の HPLC/RI メソッドを UPLC/RI システムに効率的かつ容易に拡張できます。
クロマトグラフィーラボ向けの革新的テクノロジー
ACQUITY UPLC RI 検出器の革新的なフローセル設計により、RI 分析の実行時に見つかる技術的・環境的障害の課題に対処します。高エネルギー LED と組み合わせることで、卓越したフローセルのエネルギー透過率を実現し、優れたピーク形状を維持しつつ高感度を実現します。内蔵溶媒バルブが提供する自動レファレンスセルパージ機能により、最適なベースライン性能と溶媒リサイクルが維持され、高価な溶媒の消費量を効率的に削減できます。