ACQUITY UPLC および ACQUITY Premier チューナブル UV 検出器
UPLC/UHPLC 分離向けに UV 検出器を最適化
今日のラボでは、ますます低濃度の化合物を検出するために、より高い感度が必要とされています。ACQUITY UPLC および ACQUITY Premier チューナブル UV(TUV)検出器は、当社の革新的な ACQUITY UPLC カラムおよび MaxPeak Premier カラムケミストリーおよびシステムと組み合わせることで、超低デュエルボリュームおよび低ノイズ、高速検出を活用して、HPLC 手法で非常に優れた生産性、感度、および分離を実現します。
ACQUITY TUV 検出器および ACQUITY Premier TUV 検出器は、質量分析計に直接インラインで接続でき、ラボ内の UPLC/UV ワークフローおよび LC-MS ワークフローを合理化することができます。Performance UPLC/UHPLC システムの低拡散流路系により、最適な分離を維持するために、光学検出器を取り外したり 2 つの検出器の間で流路を分割したりする必要がなくなり、ワークフローの高速化と分析時間の短縮が可能です。
仕様
波長範囲 |
190 ~ 700 nm |
波長正確度 |
±1 nm(エルビウムフィルターを使用して) |
直線性範囲 |
2.5 AU での偏差 ≦ 5%、プロピルパラベンを 257 nm で測定 |
ベースラインノイズ |
6 × 10-6 AU(230 nm)、10 mm シャントセル、フィルタータイムコンスタント 1.0 秒 |
ドリフト |
≤ 5.0 × 10-4/AU/時/℃(230 nm) |
サンプリングレート |
80 ポイント/秒まで |
光源 |
事前調整済みインテリジェントテクノロジー重水素ランプ |
拡散容量 |
≦ 0.8 µL(分析フローセル)、≦ 1.5 µL(高感度フローセル) |
フローセルの設計 |
光導波路型 UPLC インテリジェントテクノロジーフローセル |
光路長 |
10 mm(分析フローセル) |
フローセルの容量 |
500 nL(分析フローセル) |
接液面の材質 |
316 ステンレススチール、石英ガラス、Teflon™ AF、PEEK(分析フローセル) |
圧力限界 |
1000 psi(すべてのフローセル) |
バンド幅 |
5 nm |
フローセルのオプション |
分析用:容量 500 nL、光路長 10 mm 高感度:容量 2400 nL、光路長 25 mm ステンレススチール:容量 1.5 µL、光路長 5 mm チタン:容量 1.5 µL、光路長 5 mm 低拡散分析フローセル:500 nL、光路長 10 mm 低拡散マイクロボアフローセル:250 nL、光路長 10 mm マイクロスケール:100 nL、光路長 10 mm 分析 TAF HPS |
物理的仕様 |
幅:34.3 cm(13.5 インチ) 高さ:19.3 cm(7.6 インチ) 奥行き:60.9 cm(24.0 インチ) |
概要
- 光導波路型フローセルテクノロジーが実現する最大の S/N 比により内部吸収がなくなり、バンド拡散を最小に抑え濃度を維持
- 低レベルのサンプルでも高い感度が得られるため、主要成分と微量成分を同時に定量可能
- Empower と MassLynx ソフトウェアの両方で、カスタマイズ可能な装置コンソールで直感的なセットアップ、モニタリング、診断が可能
- データレートと各フィルター時定数を個別に最適化することにより、通常 UPLC/UHPLC に特有の幅が狭くシャープなピークの正確な波形解析が行える
推奨用途:UPLC/UV 分離において、最適な直線性、分離、感度を実現
機能ヘッダー
光透過効率の改善
Performance UPLC/UHPLC システムと同様の内径が小さい大容量カラムにより、少容量のピークが生じます。バンド拡散を防ぎ、ピーク濃度を維持するには、検出器のフローセルの容量をそれに応じて小さくする必要があります。高いシグナル対ノイズ比を維持するには、高い光レベルも必要です。
ACQUITY UPLC TUV 検出器および ACQUITY Premier TUV 検出器の独自に設計された光導波路型フローセルは、最適な光路長と高い光スループットを念頭に置いて作成されています。セルは、内部吸収を排除して光透過効率を高めるために、内部反射表面である Teflon AF を採用しています。この設計により、ACQUITY UPLC および ACQUITY Premier の流路系テクノロジーの大きな利点が補完され、維持されます。
より多くの情報を生成し、より多くのサンプルをより迅速に分析
ハイスループットのラボでは、データの質を維持しつつ、常により多くの情報を生成し、より多くのサンプルを分析する必要があります。今日のラボでは、Performance UPLC/UHPLC システムにより、幅 0.5 秒未満のピークが生成され、分析時間がわずか 0.5 分に短縮されています。
ACQUITY UPLC TUV 検出器および ACQUITY Premier TUV 検出器は、それぞれ ACQUTY UPLC Plus シリーズおよび ACQUITY Premier システムとともに総合的に設計されており、1 ~ 80 Hz の幅広いサンプリングレートが得られます。これにより、超高速、超高性能アプリケーションの要件にも適合すると同時に、基本的な感度と分離の要件にも適合します。超高速 UPLC/UHPLC 分離のための効果的な波形解析アルゴリズムならびに時定数の個別の最適化により、正確で再現性のある波形解析が実現します。
UPLC アプリケーションのための UV/可視光検出での高い性能
ACQUITY UPLC TUV 検出器および ACQUITY Premier TUV 検出器は、UPLC/UHPLC アプリケーションのための UV/可視光検出において、高い性能を発揮するように設計されています。非常に低レベルの不純物でさえも検出できる優れた感度とリニアダイナミックレンジを提供する ACQUITY UPLC TUV検出器および ACQUITY Premier TUV 検出器により、ルーチンおよび複雑な超高速 UPLC/UHPLC 分離の両方において、主要な化合物と微量の化合物の同時定量が可能になります。
ACQUITY UPLC および ACQUITY Premier TUV 検出器は、リニアダイナミックレンジが 3.5 桁以上にわたり、広い濃度範囲にわたる低濃度不純物(<0.01%)とその親化合物の同定・定量が可能です。ACQUITY UPLC および ACQUITY Premier の独自設計の光導波路型フローセルでは、フローセルの容量と光路長に関係なく、同じレベルの質のデータが得られます。
直感的なソフトウェアで制御する
ACQUITY UPLC TUV 検出器および ACQUITY Premier TUV 検出器には、カスタマイズ可能な装置コンソールが装備されており、Empower および MassLynx ソフトウェアを使用して検出器を簡単に制御できます。従来キーパッドを介して行っていた装置とのやり取り(装置のセットアップ、ステータスモニタリング、診断など)が、直感的で習得しやすいソフトウェアインターフェースで簡単に行えるようになりました。
このコンソールでは、シンプルなナビゲーションアプローチを、装置のデフォルトパラメーター、定義済み範囲設定、ツールのヒント、オンラインヘルプと組み合わせて使用することにより、システムナビゲーションと装置の操作性が簡単になっています。さらに、このコントロールパネルにはモジュールの動作ステータスが常に表示されるため、システムが正常に動作しているという安心感が得られます。