ACQUITY UPLC および ACQUITY Premier FLR 検出器
UPLC 検出において卓越した感度と選択性を実現
UHPLC および UPLC テクノロジーの優れた高効率の分離には、クロマトグラフィーデータを効果的に取り込んで定量するのに必要な高感度と選択性、そして高性能の検出手法が必要です。
ACQUITY UPLC および ACQUITY Premier 蛍光(FLR)検出器は、ACQUITY UPLC PLUS シリーズおよび ACQUITY Premier システムでの使用にそれぞれ最適化された高感度のマルチチャンネル蛍光検出器です。これらの検出器により、革新的なフローセル設計、低ノイズエレクトロニクスなどの機能が向上し、UPLC/UHPLC 分離に比類のない感度と選択性をもたらす高速データレートがサポートされます。
仕様
波長範囲 |
200 ~ 890 nm(励起) 210 ~ 900 nm(蛍光) |
波長正確度 |
±3 nm |
バンド幅 |
20 nm |
波長再現性 |
±0.25 nm |
感度 |
S/N > 1000(水のラマンスペクトル) |
測定範囲 |
0.001 ~ 10,000 EU |
データ取り込み |
最大 80 Hz |
フローセルの設計 |
軸方向照射 |
セル容量 |
2 µL 未満 |
圧力限界 |
500 psi |
接液面の材質 |
フューズドシリカ、FEP、PEEK |
物理的仕様 |
幅:34.3 cm(13.5 インチ) 高さ:21.6 cm(8.5 インチ) 奥行き:50.8 cm(20.0 インチ) |
概要
- 効果的な統合アルゴリズム、最大 80 Hz のサンプリングレート、フィルターコンスタントの個別の最適化により、正確で再現性のある波形解析が可能
- 柔軟な 2D スキャン機能および 3D スキャン機能により、極大吸収波長を迅速に決定
- 直感的なソフトウェアインターフェースと診断ツールにより、信頼性の高い性能を確保
- 低容量(2 µL 未満)の軸方向照射フローセル設計により、感度が向上し、より良好な光吸収が実現
- 高度な光学設計によりシグナル対ノイズ性能が向上し、光スループットが最大化して、光散乱が低減
- 高速データレート(最大80 Hz)およびフィルタータイムコンスタントの個別の最適化により、UHPLC や UPLC での分離において代表的な狭くシャープなピークを完全に特性解析
- 複数の検出モード(2D、3D、およびオンザフライでのスペクトルスキャン)を使用して極大吸収波長を迅速に測定することで、蛍光検出法の開発にかかる時間を大幅に短縮
推奨用途:多環芳香族炭化水素(PAHs)、乱用薬物、ビタミン、化学発光特性を持つ成分の分析。
機能ヘッダー
今日の分析上の課題に対応
自然に蛍光を発する分子が比較的少ないため、蛍光検出が他の手法より優れている主な利点は、蛍光を優れた選択性と組み合わせることによって得られる本質的な高感度です。
ACQUITY UPLC および ACQUITY Premier FLR 検出器の全体的な設計により、非常に低い検出限界を要する分析種を、自然蛍光か蛍光タグ誘導体化による蛍光かにかかわらず、正確に検出および定量するために必要な高い感度と選択性の両方が実現します。
迅速なメソッドの最適化
効率的なメソッドを開発するには、サンプル中の各化合物の極大吸収波長を測定する必要があります。最適な励起波長(Ex)と蛍光波長(Em)は化合物ごとに異なりますが、検出器の柔軟な 2D スペクトル取り込みモードおよび 3D スペクトル取り込みモードにより、検出器の最適な波長設定を迅速かつ正確に決定できます。
さらに、ACQUITY UPLC および ACQUITY Premier FLR 検出器を使用すると、オンザフライスペクトルスキャンやスタティックスペクトルスキャンを行え、メソッドの迅速な最適化と、保存されているスペクトルとの比較によるオンデマンドピーク確認が可能になります。
直感的で使いやすいソフトウェアインターフェース
ACQUITY UPLC および ACQUITY Premier FLR 検出器には、Empower および MassLynx ソフトウェア用のカスタマイズ可能な装置コンソールが備わっており、これによってさらに制御できるようになります。従来キーパッドを介して行っていた装置とのやり取り(装置のセットアップ、ステータスモニタリング、システム診断など)が、直感的で習得しやすいソフトウェアインターフェースで、簡単に行えるようになりました。
コンソールインターフェースがシンプルなナビゲーション法を使用することで、システムの導入と装置の操作が容易になるとともに、重要な装置パラメーターに迅速かつ簡単にアクセスできるようになり、FLR 検出器を簡単に制御、モニター、診断できます。