2998 フォトダイオードアレイ(PDA)検出器
フォトダイオードアレイ検出における卓越したクロマトグラフィー感度
吸光度検出にスペクトル構造を追加すると同時に高感度および広いリニアダイナミックレンジを維持することは、課題となる場合があります。Waters 2998 フォトダイオードアレイ(PDA)検出器は、このことが実現できるように設計されており、LC および LC-MS システムを補完します。
組み込まれた独自のソフトウェアおよび 2998 PDA 検出器の光学系の革新により、妥協のないクロマトグラフィー感度とスペクトル感度、並びに 10 µAU という低いノイズ仕様が実現します。ルーチン分析において、2998 PDA 検出器は、信頼性が高くて使いやすく、さらに Empower または MassLynx ソフトウェアで同時に 2D 操作および 3D 操作が行えるという強化されたソフトウェア制御により、化合物の同定から分析法開発まで、あらゆるラボアプリケーションに理想的な検出器になっています。
仕様
波長範囲 |
190 ~ 800 nm |
波長正確性 |
±1 nm(特許取得済みのエルビウムフィルターを使用) |
波長再現性 |
±0.1 nm |
バンド幅 |
1.2 nm |
フォトダイオード |
512 |
デジタル分解能 |
1.2 nm/ピクセル |
直線性範囲 |
2.0 AU で ≤ 5%(ドライ分析フローセルを使用してプロピルパラベンを 257 nm で測定) |
ベースラインノイズ |
ピーク間で ≤ 10 × 10-6 AU(254 nm、2 ポイント/秒、1.0 秒、30 秒セグメント、バンド幅 3.6 nm(3 ピクセルバンチ)、ドライ分析フローセルで測定) |
ドリフト |
≤ 1.0 × 10-3 AU/時(254 nm、2 ポイント/秒、1.0 秒、30 秒セグメント、バンド幅 3.6 nm (3 ピクセルバンチ)、ドライ分析フローセルで測定) |
サンプリングレート |
80 ポイント/秒まで |
光源 |
重水素アークランプ 保証:2000 時間または 1 年(いずれか早い方) |
フローセルの設計 |
独特の TaperSlit |
光路長 |
10 mm(分析フローセル) |
フローセルの容量 |
8.4 µL(分析フローセル) |
圧力限界 |
1000 psi(分析フローセル) |
接液面の材質 |
Alliance HPLC/ACQUITY Arc:316 ステンレススチール、溶融シリカ、PEEK、フルオロポリマー ACQUITY Arc Bio:フルオロポリマー、溶融シリカ、MP35N、PEEK、チタン |
概要
- ソフトウェア制御の強化により柔軟性が向上し、Empower と MassLynx のいずれのソフトウェアでも 2D 操作と 3D 操作を同時に実行可能
- 光学的分解能を 1.2 nm に固定することにより、質の高いスペクトル分解能を実現
- スペクトルの均一性を判定できるため、メソッドの特異性を保証
推奨用途:化合物同定から分析法開発まで、あらゆるラボアプリケーションの吸光度検出におけるスペクトル構造の追加に適している
機能ヘッダー
優れた直線性
2998 PDA 検出器では、4.5 桁を超えるリニアダイナミックレンジが得られ、1 回のクロマトグラフィー分離内で、高レベル化合物と低レベル化合物を同時に定量できます。検出器の感度およびスペクトル分解能は、デジタル分解能を調整することによって最適化できます。
信頼できる共溶出の検出
Empower ソフトウェアと組み合わせた 2998 PDA 検出器には、スペクトルの均一性を判定する強力な機能が採用されており、メソッドの特異性に確信が持てます。2998 PDA 検出器は、Empower および MassLynx を用いてセットアップ、ステータスのモニタリング、診断を実行でき、ソフトウェアの直感的なコンソールおよび習得しやすいインターフェースからこれらに簡単にアクセスできます。
光学分解能およびデジタル分解能、そして明確な化合物同定
2998 PDA 検出器は、固定光学分解能 1.2 nm で動作し、質の高いスペクトル分解能が得られます。ノイズが少ない検出器の性能により、適切なデジタル分解能で直線性を損なうことなく操作できます。
化合物を区別することもラボにとって重要です。ほとんどの PDA 検出器は、スペクトルに比較的大きな違いがある化合物を区別できますが、2998 PDA 検出器は、密接に関連する化合物のスペクトルを区別できます。