2414 示差屈折率(RI)検出器
吸収のない成分の信頼できる再現可能な分析
優れた感度、安定性、再現性が得られるように設計された 2414 示差屈折率(RI)検出器は、アルコール、糖類、糖質、脂肪酸、ポリマーなどの、UV 吸収が少ないかない化合物の分析および定量に理想的なソリューションです。
2414 RI 検出器を使用することで、UV 発色団のない成分を検出でき、リニアダイナミックレンジが広い再現性の高い検出が行えます。また、流入する溶媒の温度平衡化と熱的に隔離された光学系ベンチにより、安定した温度制御が可能になっています。2414 RI 検出器により、ポリマー分析、品質管理(QC)アプリケーション、分取分析、分析スケールの分析、食品アプリケーションなどの多くのアプリケーションの、サンプル中心のトータルソリューションが補完されます。
仕様
示差屈折率の範囲 |
1.00 ~ 1.75 RIU |
測定範囲 |
5.0 × 10-4 RIU ~ 7.0 × 10-9 RIU |
リニアダイナミックレンジ |
±5.0 × 10-4 RIU で 5.0% 以下 |
ノイズ2 |
±1.5 × 10-9 RIU(2 s FTC、Hamming、1.0 mL/分、100% H2O) ±3.0 × 10-9 RIU 410/2410 エミュレーションモード(1 s FTC (RC) 1.0 mL/分、100% H2O) |
ドリフト |
2.0 × 10-7 RIU/時 |
フィルタータイムコンスタント |
0.0 ~ 5.0 秒(Hamming) 0.0 ~ 10.0 秒(RC) |
適合流量範囲 |
0.1 ~ 10.0 mL/分 |
減衰設定 |
1 ~ 500 × 10-6 RIU 1 ~ 最大 1024(エミュレーションモード) |
温度制御 |
内部オーブン:30 ~ 55 ℃(86 ~ 131 ℉)、±0.5 ℃、1 ℃ 毎設定可能。 外部カラムヒーター(スチール製)1 個:周囲温度 ~ 150 ℃(302 ℉)、±1.0 ℃、1 ℃ 毎設定可能。 |
フローセル |
石英ガラス |
フローセルの容量 |
10 µL |
フローセルの圧力限界 |
≤ 100 psi |
光源 |
LED 870 nm |
接液面の材質 |
316 ステンレススチール、PTFE、PEEK、石英 |
電源の要件 |
100 ~ 240 VAC |
ライン周波数 |
50 ~ 60 Hz |
消費電力 |
145 VA(公称) |
入力 |
7 つのイベント入力 |
出力 |
3 つの出力(2 つのアナログ出力、1 つのイベント出力) |
寸法 |
幅:34.3 cm(13.5 インチ) 高さ:20.8 cm(8.2 インチ) 奥行き:61.0 cm(24.0 インチ) 重量:16.3 kg(36.0 ポンド) |
動作時温度範囲 |
15 ~ 40 °C(59 ~ 104 °F) |
動作時の湿度範囲 |
20% ~ 80%(結露なし) |
騒音 |
<58 dBA |
パーツ名 |
パーツ番号 |
Alliance HPLC システム用 2414 示差屈折率検出器 |
186241401 |
ACQUITY Arc システム用 2414 示差屈折率検出器 |
176017008 |
カラム加熱コンパートメント |
WAT038040 |
- すべての性能仕様は、ΔT ≤ ± 2.0 ℃/時間で 2 時間のウォームアップ後に測定しました。
- ASTM E1303-95
概要
- オートゼロ、オートパージ、LED 表示診断プログラミングによって無人操作が可能になり、分析法開発が簡素化
- 移動相を節約できる便利なリサイクルバルブにより、持続可能性の目標に対応
- 向上した温度制御により、ウォームアップ時間が短縮し、安定したベースラインが得られる
- 必要な外部出力により、高度なフラクション回収ルーチンをサポート
- 外部カラムヒーターを使用することにより、カラム温度を 30 ~150 ℃ に設定でき、幅広いアプリケーションに対応可能
推奨用途:UV 吸収が少ないまたはない成分の分析および定量。
機能ヘッダー
品質管理での正確な定量
多くの品質管理アプリケーションは、UV 発色団のない成分の正確で再現性のある定量のニーズに応えるという課題を抱えています。2414 RI 検出器は、その幅広く再現性のある測定範囲により、QC アプリケーションなどに使用できる優れた選択肢になっており、信頼性が高く再現性のある成分定量が可能になります。
非常に再現性が高いポリマー分析
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によるポリマー分析には、ポリマーの分子量を正確に測定できる非常に再現性がよいシステムが必要です。2414 RI 検出器は、ポリマーのクロマトグラフィー分析におけるこれらの厳しい要件を満たすように設計されています。この検出器の温度制御の設計により、低濃度でも正確なポリマー測定ができる、低ノイズかつ低ドリフトの性能が得られます。このシステムを Alliance HPLC システムの非常に再現性が高い溶媒送液、および Empower ソフトウェア GPC オプションによる強力なデータ解析およびデータレポート機能と組み合わせることにより、ポリマーの分子量分布を正確で再現性よく決定できる究極のソリューションが得られます。
革新的な熱力学的管理
ウォーターズの革新的な向流式熱交換器により、フローセルに流入する溶媒流とフローセルから流出する溶媒流の間の温度差が素早く平衡化されます。この新式の熱交換器により、サンプル自体によって発生する変化以外の粘度と屈折率の変動が防げます。その結果として、オプションの検出器によって制御されるカラムヒーターにより、再現性が著しく向上し、検出器に入る前の移動相の粘度を安定化させることができます。
向流式熱交換器によって以下が得られます。
- 温度制御の改善
- ウォームアップアップ時間の短縮、ベースラインの安定性向上
- ベースラインノイズおよびドリフトの低減
柔軟な導入
2414 RI 検出器により、ユーザー体験が合理化し、スタンドアローンとしても Waters HPLC システムソリューションの一部しても使用できる柔軟性が得られます。高度なフラクション回収ルーチンおよび外部 HPLC カラムオーブンの制御は、Empower ソフトウェアのフルモジュール制御によってサポートされています。
以下によって操作が簡素化します。
- 前面パネルの制御部
- レファレンスフローセルに新しい移動相を充塡する便利なオートパージ
- 自動のノイズテストやドリフトテストなど、ユーザーがアクセスできる診断機能
- ルーチンのメンテナンスが不要で、簡素化された光学ベンチの配置により使いやすさが向上