質量検出実習パッケージ
分析科学における将来のキャリアに向けて学生を備えさせる
最新の質量分析法を用いた理論・実践コースを通して、学部学生が、自分で質量データを生成し、解釈できるようになります。ウォーターズの質量検出実習パッケージは、迅速にスタートを切るために必要なものすべてが含まれている、費用対効果の高い便利なソリューションです。
完全なパッケージには、デモンストレーター用のハンドブックと学生用のハンドブック、チュートリアルビデオ、完全に動作する質量分析計、試薬キット、メソッドが事前に入力された MassLynx ソフトウェアデータ取り込みおよび解析ワークステーションが含まれています。システムの選択は、直接注入または大気圧固体分析プローブ(ASAP)(それぞれ ACQUITY QDa 質量検出器および RADIAN ASAP ダイレクト質量検出器を使用)のいずれのサンプリング法を用いるかによって決まります。
コースを完了すると、学生は以下を理解します:
- 装置:インレット、イオン源、イオン化手法、質量分析器、イオン検出、データ取得。
- 装置の操作:サンプル注入、データ取得、極性切り替え(ポジティブおよびネガティモード)、フルスキャン対選択イオンモニタリング(SIM)、コンティナムデータ対セントロイドデータ。
- マススペクトルの解釈:m/z、モノアイソトピック質量対平均質量、同位体パターン、付加イオン、フラグメント化、多荷イオン、窒素ルール。
概要
- 質量電荷比、マススペクトルの解釈など、質量分析の基本を実際の体験によって習得させ、分析科学における将来のキャリアに向けて学部学生を備えさせる
- 詳細なハンドブックとマルチメディアのチュートリアルビデオが含まれている統合されたコース情報によりラボのデモンストレーターをサポートすることで、指導と理解が促進される
- 直感的に使用できるように設計され、専門的なトレーニングなしで操作できる頑健で事前に最適化されている最先端の装置を使用して、質量分析の原理についての理解を深める
- ACQUITY QDa 質量検出器およびアイソクラティック LC ポンプと ACQUITY ダイバーターバルブを使用した直接サンプル導入により、授業が容易になる柔軟な構成。HPLC または UHPLC を追加してクロマトグラフィーを紹介することで、授業のレベルが拡張します。
- また、RADIAN ASAP ダイレクト質量検出器では、ASAP テクノロジーとシングル四重極質量分析を組み合わせることにより、サンプル前処理を必要とせずに、揮発性、半揮発性、固体、および液体のサンプルの直接分析が可能になります。ASAP では、温度ランプまたは温度グラジエントなどを使用して、沸点に基づいて成分を分離する機能などが得られます。
- 実験メソッドとサンプルリストが事前に入力されており、忙しい大学のラボを迅速に立ち上げて稼働させるのに役立つ MassLynx ソフトウェアを使用することで、データの取り込みと解析を学生に習熟させることができます。
推奨用途:理論および実践のセッションを通して、学生が質量データを生成および解釈できるようにする。
学生およびデモンストレーター向けの統合コース学習資料
ステップバイステップの学生用ハンドブックおよびデモンストレーター用ハンドブックには、質量分析(MS)の基礎について確実な理解を得るための実用的な実験に加えて、大学のパートナーとウォーターズの専門家によって開発された内容が含まれています。学生用ハンドブックには、装置とその構成部品、装置の操作、取り込みとスペクトルの解釈、最新の化合物同定の基礎としての特徴的な質量データの生成について記載されています。
これを補完するラボのデモンストレーター用ハンドブックには、ラボのデモンストレーター向けに、学生の体験と学習を高めるための各トピックに関する追加情報、実験に関する質問に対するモデル回答が提供されており、一連の実験の授業を充実させる興味深いマルチメディアビデオコンテンツが含まれています。
コンパクトな装置で最先端のマススペクトルデータを得る
直感的で頑健な ACQUITY QDa 質量検出器は、学部学生に質量分析法の原理と質量スペクトルの解釈を紹介するための最適なツールです。事前に最適化されていて直感的に使用できるため、専門的なトレーニングなしで操作できます。従来の MS システムで必要であった一般的な調整は不要です。
授業の最初に行う起動が迅速かつシンプルです。ACQUITY QDa 質量検出器は、ボタンを 1 回押すだけで、数分で実行の準備ができます。実行が終了したら電源を切るだけなので、従来の MS システムと比較して、一般的な運用コストを削減できます。ACQUITY QDa は、設置面積が内蔵ポンプを含めてわずか 35 cm × 75 cm と ACQUITY LC と同じであるため、ほとんどのラボスペースに簡単に収まります。
学生が成功を収めるために必要なすべてを手に入れる
ACQUITY QDa 質量検出器には、直感的なデータ取り込みとインテリジェント解析が行える MassLynx ソフトウェアワークステーションが付属しています。ラボでの実験を合理化するためにメソッドとサンプルリストが事前に入力されており、実験データの取り込み、解析、分析に費やせる学生の時間が最大になります。
ダイレクト質量検出
好みに応じて、大気圧固体分析プローブ(ASAP)を使用して、サンプル前処理が不要な、揮発性および半揮発性の固体および液体サンプルの迅速な直接分析を学生に教えることもできます。ASAP では、温度ランプまたは温度グラジエントを適用して、沸点の差に基づいて成分を分離できます。 Waters RADIAN ASAP ダイレクト質量検出器は、数秒で回答が得られるため、合成中および合成後の化合物を学生が直接測定でき、頑健で信頼性の高いソリューションを必要とする忙しい大学のラボに最適です。
簡単なサンプルの注入
アイソクラティック LC ポンプと ACQUITY ダイバーターバルブを使用することで、学生は ACQUITY QDa 質量検出器にサンプルを導入する方法について理想的な学習体験ができます。マススペクトルデータを紹介するためにクロマトグラフィーインレットに必要な一般的なコスト、メンテナンス、トレーニングは必要ありません。標準品キットが付属しており、これには、デモンストレーター用ハンドブックに記載されている実験を行うために必要な試薬がすべて含まれています。HPLC か UHPLC かを簡単に切り替えることにより、クロマトグラフィーを含めるように授業のレベルを拡張できます。